なんかこの前のPlugin Allianceのセールでバウチャー使うとタダだったので頂いてきました。2個セットで$0です。いやハナからタダ貰いするつもりだったというよりは、セール品見ていまいち買う決心がつかなかったというかさ。
で、この2つのプラグインは事実上はどちらもUnfiltered Audio Sandman Proの機能限定版ですが、別に実用上に大した制約もなく、むしろSandman Proよりも負荷が軽い分使用機会も多くなるかもしれない、と評せるような良いソフトだと思います。思ったのでこうしてレビューめいたことを書いてるんですね。とはいえ、これは素人の一意見に過ぎないことをご理解の上で読んでいただきたいところ。
Sandmanについて
公式ページ: https://www.plugin-alliance.com/en/products/unfiltered_audio_sandman.html
ディレイ、かつ、壊し系エフェクターです。ローファイでピッチモジュレーションのかかった古臭いディレイサウンドを得意とするように見えます。BBDやテープ的な味付けのあるタイプではありませんが、結果的に味のある音が出る可能性を秘めてはいます。
UIはまあ賛否分かれるタイプだと思いますが、私はこういうののほうが気が散らないので好きです。ワークフロー的に機能的かはさておき、どこを押せば何が得られるのかは一目でわかると思います。グラが若干ジャギってるのはご愛敬。
内部のサンプルレートを下げられる機能が特徴的で、単にLo-fi感を出す目的だけにとどまらず、内蔵するLFOで揺らしてやることでユニークなヨレが生まれます。また、サンプルレートを下げた分だけディレイタイムが伸びる仕様があり(テープディレイのテープを遅回しにするみたいに。伸びなくさせることもできます)、極端なところまで行くとディレイタイム8分(480秒)まで行きます。実質ディレイバッファの再生停止みたいなもんですね。
またSandmanには、"Sleep Buffer"と呼ばれる独特の機能があり、SleepボタンをONにすることでルーパーとして機能するようになります。テンポ同期もへったくれもない超原始的なルーパーですが、深夜一人DTMをする寂しさ対策にはこういうのが一番効きます(ただしSleepボタンをOFFにした瞬間、寂しさが法外な利子とともにカムバックしてきますのでご利用は計画的に)。
SandmanにはLFOが2個ついていて、テンポ同期も可能です。しかしその効きの強さといったら有り体に言って尋常ではないため、「美味しいピッチ・モジュレーション」を行うためにはCtrlキー同時押しがほぼ必須となります。この辺は「味付け」にも「ぶち壊し」にも使える万能さが裏目に出た感じ。なんだかんだ「意図的にやり過ぎた味付け」とか「抑えめのぶち壊し」くらいが一番得意なんじゃないかって思います。しかし私の環境だとLFO周波数あたりの挙動が若干怪しいような……
総評: Lo-fi方面でLFO2個付いたDelayが欲しいなら選択肢に入る? あるいはルーパーが魅力に映る人なら。負荷はまあ軽めです。実用性では他の一流プラグインに譲る可能性がありますが、触ってて楽しいタイプのプラグインですね。ピンポン機能はありますが、左右独立したディレイではないのでご注意を。
Lo-fiでLFO2個付いた安価なDelayという意味で、競合はHoRNet Deelay Plusかなあ
Instant Delayについて
公式ページ: https://www.plugin-alliance.com/en/products/unfiltered_audio_instant_delay.html
アイロニカルな名前ですがベーシック、かつ一ひねりが加わった小さなディレイプラグインです。その実態はSandman Proの機能限定版ですが普通に一通りディレイとしての機能が揃っており、現在私の環境において主力ディレイの座につきつつあります。UIはまあ賛否分かれるタイプだと思いますが以下略。
Instant Delay最大の特徴は「ピッチチェンジしないディレイバッファ」でして、これに関しては公式の動画を見ていただくのが一番かと思われるんですが、結論から言うとタイムストレッチみたいな効果が出ます。……はい、たまにありますよね、「ディレイの長さだんだん短くした~い でもピッチが上がっていくのは嫌だ~」などという場合が。え? ない? ある人もない人も、Instant Delayを使えばそうしたエフェクトが再現できますよ。なおディレイ特有のグルーヴみたいなのは滅茶苦茶になるため、拍節感が必要ないパートの方が使いやすいかと。これについては意外と使い所がないんですね……。
この特殊なバッファにはもう一つ用途がありまして、それが"Jitter"機能。左右のディレイタイムにそれぞれ微妙な揺らぎを与えることで、有機的なステレオ感を得ることができる的な触れ込みです。あんまり使ってる人を見たことがない気がするのですが、個人的にはダブラーの代わりになってくれないかな~と思ってるとこです(ダブラーよりも繊細な効き方をするので)。まあ試しに使ってみて良かったら採用でいいんじゃないでしょうか。
Instant Delayのもう一つの特徴に、非常に自由度の高いモジュレーションシステムがあります。ランダム含むLFO、ステップシーケンサー、インプットフォローワー、マクロから選んでよりどり6つまで配置可能かつ、ほかのモジュレーションのパラメーター含めほとんどのパラメーターを変調できるという凝りよう。ディレイタイムとかフィルターとかを激しく変調してあげると、狂ったGross Beatみたいな音が出ます。
で、それ以外の部分はごく普通、というか実用的。フィルターが同時に1つまでしか使えない点は非常に惜しいと思いますが、一応ステレオディレイだし、軽いサチュレーションもついてる(いらないのであればInputを下げるとクリーンになります)。そして何よりもCPU負荷が結構軽い。起動も早い。ごついモジュレーションシステムが付随しているわりに、きわめて気軽にインサート出来てしまうのが、Instant Delay最大の強みかもしれません。
総評: ある意味、替えが効かないプラグインの可能性があります。ちまたのディレイは「汎用性追求型」と「個性追求型」に大体二分されている気がするのだけど、Instant Delayはひょっとしたらその最大公約数的な位置にあるのかもしれません。良くも悪くも、ですが。
(ちょっと前の私みたいに)まともなディレイを持ってない人ならば、安くなってるときとか無料でもらえるときとかに導入してみると、これは結構幸せになれる可能性があると思います。
で、この2つのプラグインは事実上はどちらもUnfiltered Audio Sandman Proの機能限定版ですが、別に実用上に大した制約もなく、むしろSandman Proよりも負荷が軽い分使用機会も多くなるかもしれない、と評せるような良いソフトだと思います。思ったのでこうしてレビューめいたことを書いてるんですね。とはいえ、これは素人の一意見に過ぎないことをご理解の上で読んでいただきたいところ。
Sandmanについて
公式ページ: https://www.plugin-alliance.com/en/products/unfiltered_audio_sandman.html
ディレイ、かつ、壊し系エフェクターです。ローファイでピッチモジュレーションのかかった古臭いディレイサウンドを得意とするように見えます。BBDやテープ的な味付けのあるタイプではありませんが、結果的に味のある音が出る可能性を秘めてはいます。
UIはまあ賛否分かれるタイプだと思いますが、私はこういうののほうが気が散らないので好きです。ワークフロー的に機能的かはさておき、どこを押せば何が得られるのかは一目でわかると思います。グラが若干ジャギってるのはご愛敬。
内部のサンプルレートを下げられる機能が特徴的で、単にLo-fi感を出す目的だけにとどまらず、内蔵するLFOで揺らしてやることでユニークなヨレが生まれます。また、サンプルレートを下げた分だけディレイタイムが伸びる仕様があり(テープディレイのテープを遅回しにするみたいに。伸びなくさせることもできます)、極端なところまで行くとディレイタイム8分(480秒)まで行きます。実質ディレイバッファの再生停止みたいなもんですね。
またSandmanには、"Sleep Buffer"と呼ばれる独特の機能があり、SleepボタンをONにすることでルーパーとして機能するようになります。テンポ同期もへったくれもない超原始的なルーパーですが、深夜一人DTMをする寂しさ対策にはこういうのが一番効きます(ただしSleepボタンをOFFにした瞬間、寂しさが法外な利子とともにカムバックしてきますのでご利用は計画的に)。
SandmanにはLFOが2個ついていて、テンポ同期も可能です。しかしその効きの強さといったら有り体に言って尋常ではないため、「美味しいピッチ・モジュレーション」を行うためにはCtrlキー同時押しがほぼ必須となります。この辺は「味付け」にも「ぶち壊し」にも使える万能さが裏目に出た感じ。なんだかんだ「意図的にやり過ぎた味付け」とか「抑えめのぶち壊し」くらいが一番得意なんじゃないかって思います。しかし私の環境だとLFO周波数あたりの挙動が若干怪しいような……
総評: Lo-fi方面でLFO2個付いたDelayが欲しいなら選択肢に入る? あるいはルーパーが魅力に映る人なら。負荷はまあ軽めです。実用性では他の一流プラグインに譲る可能性がありますが、触ってて楽しいタイプのプラグインですね。ピンポン機能はありますが、左右独立したディレイではないのでご注意を。
Lo-fiでLFO2個付いた安価なDelayという意味で、競合はHoRNet Deelay Plusかなあ
Instant Delayについて
公式ページ: https://www.plugin-alliance.com/en/products/unfiltered_audio_instant_delay.html
アイロニカルな名前ですがベーシック、かつ一ひねりが加わった小さなディレイプラグインです。その実態はSandman Proの機能限定版ですが普通に一通りディレイとしての機能が揃っており、現在私の環境において主力ディレイの座につきつつあります。UIはまあ賛否分かれるタイプだと思いますが以下略。
Instant Delay最大の特徴は「ピッチチェンジしないディレイバッファ」でして、これに関しては公式の動画を見ていただくのが一番かと思われるんですが、結論から言うとタイムストレッチみたいな効果が出ます。……はい、たまにありますよね、「ディレイの長さだんだん短くした~い でもピッチが上がっていくのは嫌だ~」などという場合が。え? ない? ある人もない人も、Instant Delayを使えばそうしたエフェクトが再現できますよ。なおディレイ特有のグルーヴみたいなのは滅茶苦茶になるため、拍節感が必要ないパートの方が使いやすいかと。これについては意外と使い所がないんですね……。
この特殊なバッファにはもう一つ用途がありまして、それが"Jitter"機能。左右のディレイタイムにそれぞれ微妙な揺らぎを与えることで、有機的なステレオ感を得ることができる的な触れ込みです。あんまり使ってる人を見たことがない気がするのですが、個人的にはダブラーの代わりになってくれないかな~と思ってるとこです(ダブラーよりも繊細な効き方をするので)。まあ試しに使ってみて良かったら採用でいいんじゃないでしょうか。
Instant Delayのもう一つの特徴に、非常に自由度の高いモジュレーションシステムがあります。ランダム含むLFO、ステップシーケンサー、インプットフォローワー、マクロから選んでよりどり6つまで配置可能かつ、ほかのモジュレーションのパラメーター含めほとんどのパラメーターを変調できるという凝りよう。ディレイタイムとかフィルターとかを激しく変調してあげると、狂ったGross Beatみたいな音が出ます。
で、それ以外の部分はごく普通、というか実用的。フィルターが同時に1つまでしか使えない点は非常に惜しいと思いますが、一応ステレオディレイだし、軽いサチュレーションもついてる(いらないのであればInputを下げるとクリーンになります)。そして何よりもCPU負荷が結構軽い。起動も早い。ごついモジュレーションシステムが付随しているわりに、きわめて気軽にインサート出来てしまうのが、Instant Delay最大の強みかもしれません。
総評: ある意味、替えが効かないプラグインの可能性があります。ちまたのディレイは「汎用性追求型」と「個性追求型」に大体二分されている気がするのだけど、Instant Delayはひょっとしたらその最大公約数的な位置にあるのかもしれません。良くも悪くも、ですが。
(ちょっと前の私みたいに)まともなディレイを持ってない人ならば、安くなってるときとか無料でもらえるときとかに導入してみると、これは結構幸せになれる可能性があると思います。
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