星の数ほどあるといわれるフリーシンセのうち、触ったことのあるものに長々と感想文を書いていきます。今回はその第六弾です。
私にとってサブサブサブ趣味程度のブログ執筆に、あんま義務感をもってやるのもなあ、と思う昨今でもありますので、これからはもっといい加減な記事を書いてこうという所存。
今回取り上げるのはまともな音があんまり出ないWaverazor LEと、まともな音が全く出ないWaveCymbalの2本です。うまく使えたらいいですね。
Waverazor LE(Media Overkill)
配布元:https://www.tracktion.com/products/waverazor

あえてデフォルトではなく白っぽいスキンで
そういえばこの企画で取り上げるのは初となる「機能制限版」プラグイン。波形をいくつかのセグメントに分割して扱う特殊なシンセサイザー"Waverazor"のプレイヤー版です。プレイヤー版とはいえ少々の音色エディットはできる様子。
なぜかエンベロープが無いのですが、登場時のWaverazorはこのプレイヤー版と大して変わらない状況で売られており、後からエディターモードが追加された経緯を持ちますので、無償版とはいえWaverazorのポテンシャルを味わうには十分ということなのでしょう。
1.概略
・このさき魔境入口
・グリッチサウンドを得意とする斬新なシンセサイザー
・波形をセグメントに分割して扱っている
・普通の音は出せないと思った方がむしろいい気がする
・音程感の薄いリード・ベース・パッドなどに
2.できることとできないこと
基本的には二十数個のプリセットごとに設定されたマクロパラメータを操作する形で音作りを行います。
多くのプリセットにおいて、調整できるのはPulsate, Supertune, Multi-sync, Step size, Step frac, FEnv amt, Mutant AMおよび、波形操作用XYパッドとフィルター用XYパッド、そして中央の波形セクションと、ビルトインエフェクトのミックス量あたり。左上のつまみはどのプリセットでも違うコントロールが割り当てられているほか、ウェーブシーケンス系のプリセットでは例外的なコントロールになることもあるようです。
一応各つまみの詳細を記しておきます。
・Pulsate:LFOでフィルターが開閉
・Supertune:波形セグメントごとに異なるデチューンを施す?
・Multi-sync:各セグメントをハードシンクするスイッチ
・Keytrk-Off:どの鍵盤を押しても同じ音が出るようにするスイッチ
・Step size, Step frac:各セグメントの長さの変更。
Step sizeをそれなりに大きくすることで各セグメントの波形がバラバラに聞こえるようになり仕組みが分かりやすくなります。Step fracは長さを非整数的に調整するオプションのようで、したがってこれを調整することで非倍音成分(あるいは非整数倍音成分)が出るようになります。
・FEnv amt:フィルターエンベロープ(固定)の適用量
・Mutant AM:何か自慢げに宣伝されてはいるものの、その詳細は謎
中央のでっかい波形スペースは最初はオシロスコープになっていますが、WaveボタンおよびPhase-DC, Pitch-Volボタンを押すことでそれぞれ対応したエディットモードに入ります。波形は各セグメントごとに(4セグメント持つプリセットが多いです)変えられ、波形はセグメントを順番に移行しつつ再生されます。ちょっとKorg Wavestationに似ていますね。なおStep sizeおよびStep fracの値が中央以外のとき、波形エディット画面に表示される波形と実際の出力波形は異なるので、このあたり誤認しないよう注意が必要です。
フィルターのレゾナンスがあまり効かないところで止められたりしているのは少々不満ですが、総じて割と楽しめる設計にはなってるのかなと思います。が、エンベロープがプリセットごとに原則固定、さらにポリ・モノの切り替えもプリセットごとに固定されているようですので、大体できること、鳴らせる音というのは限定されてきてしまうのかなとも思います。
3.音
プリセットの方向性が割とアンビエント・シネマティック寄りなので、半ばプリセットプレイヤーであるWaverazor LEの音の方向性もそっち方面といえます。また、後段にがっつりエフェクトを挟む前提ならTechnoやPsytranceにも使える可能性があります。
フィルター特性的にもオシレーター特性的にも、シンプルで透明なデジタルサウンド的なキャラクターなはずで、元が商用ソフトであるだけに音質面では十二分でしょう。ただしWaverazorのオシレーターはかなり折り返しノイズ(エイリアシング)が出るため、ノイズが出にくい低音パートか、あるいはノイズを味として活かせるグリッチサウンドが主な用途になりそうです。
一応KVR One Synth Challengeのリンクを貼っておきます。……やっぱりそつない音を出すのは苦手そうな感じですかね?
https://sites.google.com/site/kvrosc/osc-119-waverazor
4.使い勝手など
GUIはインパクト大でクールで個人的に好みなのですが、デフォルトスキンではコントラストに乏しいきらいがあります。あと若干ワークフローに改善の余地があるような……。
プリセットによっては結構CPU負荷がかかります。多レイヤーかつロングリリースの音が多いせいでしょうが。動作自体は比較的安定しており、バグに遭遇したことはないです。
5.わたしの評価
おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
まあ、所詮機能制限版なのでできることは限られてきますが、独特のサウンドを容易に得ることができるので、作る曲によっては十分な役割を持てるかと思われます。ただ大半の人にとっては必ず使う出音というわけではなく、かつエンベロープが調整不可、というのは少々取り回しにくいように思います。
個人的には後段に大量のエフェクトを噛ませる前提で使う、あるいは適宜オートメーションを描くなど、一工夫して使う感じになりそうですね……。それだけやる価値のある音ではあると思うんですが、やっぱり(BMSのことを考えたりすると)腰が重いというか……。
とはいえ商用プラグインが元になっているだけの品質はあると思うので、特殊用途シンセを導入する際、一つの候補にはなりえるんじゃないでしょうか。
2021-02-11追記: やはりエンベロープがないのが痛すぎるというのと、この記事書いてから半年の間、音として使い道が見えたことが一度もなかったため、個人的評価を7から6に下方修正させていただきました。やはり体験版としての意味合いが強い製品です。
WaveCymbal(Uhhyou)
配布元:https://ryukau.github.io/VSTPlugins/index.html

あえてデフォルトではなく黒っぽいスキンで
もはや完全にネタ枠。というか今までこの企画の後半部分は割とネタ枠のつもりで載せてきてるので伝統墨守といえばそうなんですが。作者はおそらく日本の方で、配布ページ上で丁寧に書かれた日本語説明書を読むことができます。
どうやらシンバルの音が鳴る予定だったそうなのですが、結果的に出てきた音はアスファルトの上でトタンを引きずったような音、とのことで。調整次第では台所用品を叩いたような音も出せます。もっとシンバルらしい音が出るFDNCymbalというプラグインも公開されているようですが、WaveCymbalの方は程よく狂気を感じる音なので楽しいです。作者の方のブログでは、これに類似したパーカッション・効果音作成用Webシンセサイザー的なものが数多く提供されているようですので、併せて少し触ってみるのもよいかもしれません。
1.概略
・この世ならざるもの
・妙な金属音を出力する妙なプラグイン
・テクスチャーメーカーとして隠し味的に使う?
・マニュアルは読んだ方がいい
・つまみの位置による出力音量の変動が著しいため後段にリミッターを挿すことが推奨されている
2.できることとできないこと
詳細な解説は日本語で書かれた公式サイトを読めば済む話なので、ここでは概略にとどめます。
WaveCymbalは、インパルスまたはノイズを生成したうえでショートディレイで増幅し、その上でショートディレイで金属的な質感を付加する仕組みのシンセサイザーであり、エフェクターとしても使えます。ようはコムフィルターを大量に並べたものといってしまえばそうです。
持続音も出せますし、普通に一回叩いただけの音も出せます。音の高さをMIDIから操作することはできませんが、持続音モードの際にはシンバルをこする強さ的なものがMIDI音高から制御できるようです。
ExcitationセクションのTimeは低めの値の方がアタックが短くなり何かを叩いてる感が増します。逆にTimeを伸ばしていくとよりアンビエント的な音に近づきますね。nCymbalを2以上にしてCollisionをオンにするとジャリジャリした音が追加されます。nStringは使用する音の数でして、減らすと和音っぽい音になります。和音の音の開き加減はRandomセクションから調整しますが、Random内のAmountつまみを0に近づけると爆音が出るので注意が必要です。
そのほか説明しがたいコントロールがいろいろ並んでますが、なんとなく使ってればそのうちわかります。細かなニュアンスの違いは結構出せますが、ガラッと違う音が出せるかというとわからないところです。
3.音
原理がコムフィルター+加算合成なので、いかにもコムフィルター+加算合成といった感じの出音です。そのままパーカッションに使うには少々きれいすぎるような気がしますが、コンプ・ディストーションを挟むとかすればもしかしたら……? 個人的には同じWaveCymbalでもWeb版の方がまともな楽器的な音を出しやすい気がします。
どうも音の始まり際に奇妙なピッチ変動があるようですので、そのままドローンに使うにも結構癖のある感じになりそうではありますが、サウンドデザインの出発点としては、ある意味これ以上ないと言えるかもしれません。
4.使い勝手など
GUIはシンプルかつ明快で使いやすいです。音量を大きく変動させる操作項目は異なる色でハイライトされるなどの配慮がありがたい。
内部的に割と物量勝負みたいなことをやっているせいか、CPU負荷は大きめになります。
更新は頻繁になされているようですが、個人デベロッパーによる開発ゆえすべての環境で安定動作するかはわかりません。私の環境ではプリセット読み込み時のGUIの整合性が怪しいような……。
5.わたしの評価
おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆(5.5/10)
ソフトとしての出来は非常に高品質だと思うのですが、いかんせん用途が思い浮かびません。シンセサイザーという楽器というよりも、効果音ジェネレータとしてみるのが適切ではないかと……。
この作者の方はほかにも色々と面白いプラグインを公開されているようですので、好きな方はぜひ(これほどのものを提供してくださるとは本当に頭が下がる思いです)。L4ReverbとかLightPadSynthとか良い音ですし、Modulationつまみを回した瞬間すべてが崩壊するSyncSawSynthも楽しめます。
私にとってサブサブサブ趣味程度のブログ執筆に、あんま義務感をもってやるのもなあ、と思う昨今でもありますので、これからはもっといい加減な記事を書いてこうという所存。
今回取り上げるのはまともな音があんまり出ないWaverazor LEと、まともな音が全く出ないWaveCymbalの2本です。うまく使えたらいいですね。
Waverazor LE(Media Overkill)
配布元:https://www.tracktion.com/products/waverazor

あえてデフォルトではなく白っぽいスキンで
そういえばこの企画で取り上げるのは初となる「機能制限版」プラグイン。波形をいくつかのセグメントに分割して扱う特殊なシンセサイザー"Waverazor"のプレイヤー版です。プレイヤー版とはいえ少々の音色エディットはできる様子。
なぜかエンベロープが無いのですが、登場時のWaverazorはこのプレイヤー版と大して変わらない状況で売られており、後からエディターモードが追加された経緯を持ちますので、無償版とはいえWaverazorのポテンシャルを味わうには十分ということなのでしょう。
1.概略
・このさき魔境入口
・グリッチサウンドを得意とする斬新なシンセサイザー
・波形をセグメントに分割して扱っている
・普通の音は出せないと思った方がむしろいい気がする
・音程感の薄いリード・ベース・パッドなどに
2.できることとできないこと
基本的には二十数個のプリセットごとに設定されたマクロパラメータを操作する形で音作りを行います。
多くのプリセットにおいて、調整できるのはPulsate, Supertune, Multi-sync, Step size, Step frac, FEnv amt, Mutant AMおよび、波形操作用XYパッドとフィルター用XYパッド、そして中央の波形セクションと、ビルトインエフェクトのミックス量あたり。左上のつまみはどのプリセットでも違うコントロールが割り当てられているほか、ウェーブシーケンス系のプリセットでは例外的なコントロールになることもあるようです。
一応各つまみの詳細を記しておきます。
・Pulsate:LFOでフィルターが開閉
・Supertune:波形セグメントごとに異なるデチューンを施す?
・Multi-sync:各セグメントをハードシンクするスイッチ
・Keytrk-Off:どの鍵盤を押しても同じ音が出るようにするスイッチ
・Step size, Step frac:各セグメントの長さの変更。
Step sizeをそれなりに大きくすることで各セグメントの波形がバラバラに聞こえるようになり仕組みが分かりやすくなります。Step fracは長さを非整数的に調整するオプションのようで、したがってこれを調整することで非倍音成分(あるいは非整数倍音成分)が出るようになります。
・FEnv amt:フィルターエンベロープ(固定)の適用量
・Mutant AM:何か自慢げに宣伝されてはいるものの、その詳細は謎
中央のでっかい波形スペースは最初はオシロスコープになっていますが、WaveボタンおよびPhase-DC, Pitch-Volボタンを押すことでそれぞれ対応したエディットモードに入ります。波形は各セグメントごとに(4セグメント持つプリセットが多いです)変えられ、波形はセグメントを順番に移行しつつ再生されます。ちょっとKorg Wavestationに似ていますね。なおStep sizeおよびStep fracの値が中央以外のとき、波形エディット画面に表示される波形と実際の出力波形は異なるので、このあたり誤認しないよう注意が必要です。
フィルターのレゾナンスがあまり効かないところで止められたりしているのは少々不満ですが、総じて割と楽しめる設計にはなってるのかなと思います。が、エンベロープがプリセットごとに原則固定、さらにポリ・モノの切り替えもプリセットごとに固定されているようですので、大体できること、鳴らせる音というのは限定されてきてしまうのかなとも思います。
3.音
プリセットの方向性が割とアンビエント・シネマティック寄りなので、半ばプリセットプレイヤーであるWaverazor LEの音の方向性もそっち方面といえます。また、後段にがっつりエフェクトを挟む前提ならTechnoやPsytranceにも使える可能性があります。
フィルター特性的にもオシレーター特性的にも、シンプルで透明なデジタルサウンド的なキャラクターなはずで、元が商用ソフトであるだけに音質面では十二分でしょう。ただしWaverazorのオシレーターはかなり折り返しノイズ(エイリアシング)が出るため、ノイズが出にくい低音パートか、あるいはノイズを味として活かせるグリッチサウンドが主な用途になりそうです。
一応KVR One Synth Challengeのリンクを貼っておきます。……やっぱりそつない音を出すのは苦手そうな感じですかね?
https://sites.google.com/site/kvrosc/osc-119-waverazor
4.使い勝手など
GUIはインパクト大でクールで個人的に好みなのですが、デフォルトスキンではコントラストに乏しいきらいがあります。あと若干ワークフローに改善の余地があるような……。
プリセットによっては結構CPU負荷がかかります。多レイヤーかつロングリリースの音が多いせいでしょうが。動作自体は比較的安定しており、バグに遭遇したことはないです。
5.わたしの評価
おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
まあ、所詮機能制限版なのでできることは限られてきますが、独特のサウンドを容易に得ることができるので、作る曲によっては十分な役割を持てるかと思われます。ただ大半の人にとっては必ず使う出音というわけではなく、かつエンベロープが調整不可、というのは少々取り回しにくいように思います。
個人的には後段に大量のエフェクトを噛ませる前提で使う、あるいは適宜オートメーションを描くなど、一工夫して使う感じになりそうですね……。それだけやる価値のある音ではあると思うんですが、やっぱり(BMSのことを考えたりすると)腰が重いというか……。
とはいえ商用プラグインが元になっているだけの品質はあると思うので、特殊用途シンセを導入する際、一つの候補にはなりえるんじゃないでしょうか。
2021-02-11追記: やはりエンベロープがないのが痛すぎるというのと、この記事書いてから半年の間、音として使い道が見えたことが一度もなかったため、個人的評価を7から6に下方修正させていただきました。やはり体験版としての意味合いが強い製品です。
WaveCymbal(Uhhyou)
配布元:https://ryukau.github.io/VSTPlugins/index.html

あえてデフォルトではなく黒っぽいスキンで
もはや完全にネタ枠。というか今までこの企画の後半部分は割とネタ枠のつもりで載せてきてるので伝統墨守といえばそうなんですが。作者はおそらく日本の方で、配布ページ上で丁寧に書かれた日本語説明書を読むことができます。
どうやらシンバルの音が鳴る予定だったそうなのですが、結果的に出てきた音はアスファルトの上でトタンを引きずったような音、とのことで。調整次第では台所用品を叩いたような音も出せます。もっとシンバルらしい音が出るFDNCymbalというプラグインも公開されているようですが、WaveCymbalの方は程よく狂気を感じる音なので楽しいです。作者の方のブログでは、これに類似したパーカッション・効果音作成用Webシンセサイザー的なものが数多く提供されているようですので、併せて少し触ってみるのもよいかもしれません。
1.概略
・この世ならざるもの
・妙な金属音を出力する妙なプラグイン
・テクスチャーメーカーとして隠し味的に使う?
・マニュアルは読んだ方がいい
・つまみの位置による出力音量の変動が著しいため後段にリミッターを挿すことが推奨されている
2.できることとできないこと
詳細な解説は日本語で書かれた公式サイトを読めば済む話なので、ここでは概略にとどめます。
WaveCymbalは、インパルスまたはノイズを生成したうえでショートディレイで増幅し、その上でショートディレイで金属的な質感を付加する仕組みのシンセサイザーであり、エフェクターとしても使えます。ようはコムフィルターを大量に並べたものといってしまえばそうです。
持続音も出せますし、普通に一回叩いただけの音も出せます。音の高さをMIDIから操作することはできませんが、持続音モードの際にはシンバルをこする強さ的なものがMIDI音高から制御できるようです。
ExcitationセクションのTimeは低めの値の方がアタックが短くなり何かを叩いてる感が増します。逆にTimeを伸ばしていくとよりアンビエント的な音に近づきますね。nCymbalを2以上にしてCollisionをオンにするとジャリジャリした音が追加されます。nStringは使用する音の数でして、減らすと和音っぽい音になります。和音の音の開き加減はRandomセクションから調整しますが、Random内のAmountつまみを0に近づけると爆音が出るので注意が必要です。
そのほか説明しがたいコントロールがいろいろ並んでますが、なんとなく使ってればそのうちわかります。細かなニュアンスの違いは結構出せますが、ガラッと違う音が出せるかというとわからないところです。
3.音
原理がコムフィルター+加算合成なので、いかにもコムフィルター+加算合成といった感じの出音です。そのままパーカッションに使うには少々きれいすぎるような気がしますが、コンプ・ディストーションを挟むとかすればもしかしたら……? 個人的には同じWaveCymbalでもWeb版の方がまともな楽器的な音を出しやすい気がします。
どうも音の始まり際に奇妙なピッチ変動があるようですので、そのままドローンに使うにも結構癖のある感じになりそうではありますが、サウンドデザインの出発点としては、ある意味これ以上ないと言えるかもしれません。
4.使い勝手など
GUIはシンプルかつ明快で使いやすいです。音量を大きく変動させる操作項目は異なる色でハイライトされるなどの配慮がありがたい。
内部的に割と物量勝負みたいなことをやっているせいか、CPU負荷は大きめになります。
更新は頻繁になされているようですが、個人デベロッパーによる開発ゆえすべての環境で安定動作するかはわかりません。私の環境ではプリセット読み込み時のGUIの整合性が怪しいような……。
5.わたしの評価
おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆(5.5/10)
ソフトとしての出来は非常に高品質だと思うのですが、いかんせん用途が思い浮かびません。シンセサイザーという楽器というよりも、効果音ジェネレータとしてみるのが適切ではないかと……。
この作者の方はほかにも色々と面白いプラグインを公開されているようですので、好きな方はぜひ(これほどのものを提供してくださるとは本当に頭が下がる思いです)。L4ReverbとかLightPadSynthとか良い音ですし、Modulationつまみを回した瞬間すべてが崩壊するSyncSawSynthも楽しめます。
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