
割と専門外みたいなことを書きます。この記事に書いてあることを実行する際は、くれぐれも自己責任でお願いします。
さて、以前の記事でもふれたとおり、私の所有するPCであるASUS UX550GDは、比較的深刻なコイル鳴き・異音の問題を抱えています。これでも一回マザーボード交換に出してるんですが……。
以前の記事1:http://ry.ldblog.jp/archives/5767830.html
以前の記事2:http://ry.ldblog.jp/archives/5805124.html
このまま使ってもいいのでしょうが、個人的にはあまり気持ちの良いものではないというか、余暇活動に使うPCだからこそ快適に使いたいという気分が大きいです。
幸い、異音の発生する状況というのはある程度把握ができています。簡単に言って、CPUに流れる電力量が増えると、異音も増大するのです。即ち、CPUに流れる電力量を制御することで、異音も制御できるようになるということです。
ということで、私はCPU電力量を制御するため、以下の三つのメソッドを考えました。
1:Windowsの電源オプションよりCPU速度に制限を掛ける
→システム標準機能だけで大きな効果が得られるし、ショートカットを併用すれば状況に応じてプロファイルを切り替えるのも簡単。ただしTurbo Boost(CPUを自動でオーバーロードする機能)と併用はできず、特にTurbo Boostに高度に依存した省電力型CPU(型番末尾がUやY)ではパフォーマンス低下を避けられない。
2:Windowsの電源モードスライダー(タスクバーのバッテリーのアイコンを押すと出てくるやつ)を使う
→ソフト的にプロセスの優先順位を変更するスイッチらしいが、バックグラウンド処理が原因となる異音を軽減できるかも?
3:ThrottleStopというフリーソフトでCPUのチューニングを行う
→パット見1の上位互換っぽく見えるが……?
1と2に関してはインターネット上に文献がいろいろあるのでいいとして、問題は3です。肝心のThrottleStopというソフトの素性が知れないこと。何しろ初回起動時に「このソフトを使ったことでPCが壊れても責任はとれません」みたいな文言が表示されるくらいで。怖すぎる。
ThrottleStopについて私が分かっていることを述べるとするなら、
・海外フォーラム生まれのフリーソフト
・CPUの電力プランを自作したり、省電力機能・安全装置を部分的に切るなど、BIOSからでも出来ないような高度なチューニングがWindows上から行える
・再起動不要。設定は即座に反映される
・一部の海外ゲーマーの間で使われているらしい
・5chのとあるスレッドのテンプレに登場しているなど、日本人ユーザーも少々いる様子
・(一応)VirusTotalによればマルウェアの疑いなし
日本人が使ってるなら一安心かな~とか思うんですが、たぶんこれは分かってない人は使ってはいけない奴。そもそも類似した機能を持つソフトを見たことがありません。それこそASUSのROGシリーズ辺りにこれを簡易化したユーティリティがプリインストールされてたっていいじゃないですか。良い言い方をすれば革命的ソフトですし、悪い言い方をすれば何が起こるか分からない。ロマンはありますがね。
まあいい。とにかく逡巡しても始まらないのでとっととPCにThrottleStopを導入し、弄れる設定を片っ端から弄ります。もちろんチュートリアルサイトは読んでますが、英語なうえあんまり全幅の信頼が置けないような文体で書かれているので不安でしょうがない。
で、成果があったのはSpeed Shiftナントカという項目。これをONにするだけだと異音は却って増大するのですが、ECC値なるパラメータを大体180以上に設定することでかなり静かになります。Speed Shiftナントカとは、CPUの動作周波数をよりダイナミックに制御するための技術らしく、従来のSpeedStepとは共存できないプロトコルだとか。(参考文献:https://ascii.jp/elem/000/001/604/1604559/)Speed Shiftを使えば、例えばフォアグラウンドで処理をしていないときのCPU動作周波数を極限まで落とすことができ、(UX550GDのCore i7-8750Hの場合は0.88Hzくらい)ぼんやりとTweetdeckを眺めている時などの異音を大幅に減らすことができるっぽいのです。
これと、Windows標準の電源モード(先述したメソッド2)によるバックグラウンド処理の優先度を下げる機能を併用すれば、必要な性能を確保しつつも、負荷をかけてないときは大分静かになってくれるはずですね。
むろんこれだけで済めば言うことはないのですが、何分得体のしれない行為である故、以下の懸念は残ります。
・SpeedShift Technologyはわざわざメーカーにより無効化されている。メーカーの想定外のプロトコルでCPUを走らせることが、まわりまわってハードウェアにダメージを与えることにならないか?
・また、それが要因でメーカー保証の適用外とされる可能性はないのか?
・どうやらECC値を変えることでCPUの速度をコントロールできるらしいのだが、OS起動中に何度もECCを変更することはシステムの不安定化を招かないか?
……とまあ、心配ごとは尽きませんが、日本人ユーザーもいるようですし(重要)、しばらくの間はThrottleStopを常用してみようかと思います。短期間ならたぶん問題ないでしょう。
2020/06/29追記
あんまり腹が立ったのでPCを二週間ほど自室で天日干ししたところ、どうやら何かを察してくれたようでめっきり静かになりました。UX550の基盤に何が起きたのかは神のみが知ることです(湿度が高いと静かになる?)。それきりThrottleStopは使ってないので、現時点でもこれ以上のことは書けません。チューニング機能を使わず、普通に温度モニターソフトとして使う分にも使いやすいと思うよ。
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