この記事はそんなに長くないです。

 現在、Channel Robotというそんなに大きくないベンダーが、Covid-19の影響でステイホームしている人々のためにいくつかの製品(の機能限定版?)を無料配布しているそうなのです。又聞きですが。
 URLは以下。
https://channelrobot.com/covid-19-stayhome/
 

 で、その中に含まれるS Oneというソフトシンセが割と気に入ったので共有しておこうというのがこの記事の趣旨です。上記サイトでは"single voice version of ~"と書かれている通り、ここで無料配布されているS Oneはモノフォニックの機能限定版だと思われますね。製品版でも$5と良心的な価格設定。

 さて、このS One、見た目はシンプル、中身もシンプル、しかし出音は個性的なウェーブシェイピングベースのシンセサイザーです。で、このウェーブシェイピング・シンセサイザー、その名の通りエンベロープ付きウェーブシェーパーを駆使しつつ、独特の倍音を生み出すんですね。ウェーブシェーパーとはいえ。操作感覚的にはコントロールしやすくなったFMに近いかねえ。まあ音は全然違うんですが。
 出音は以下の公式デモの通り。まあ賛否あると思うんですが、こういうちょっとレトロで覚束ない音って地味に貴重なのではないかな~と思いますね。「シンセサイザーってこんなパサパサした音も出せたんだ!」って感じに個性的です。ウエストコースト・シンセサイズってこんな感じなんでしょうかね。
 個人の所感ですが、どことなく初期デジタルっぽいような、同人PCゲームに流れてるアンビエントのような……ちょっとキッチュで影のある表現が得意そうな印象を受けます。一発ネタ要員としては十分すぎるほどでしょう。
 Surgeとかのウェーブテーブル系でも似た音が作れなくはないと思うのですが、でもSurgeとかで作るよりもなんかムードが出る感じがあるんですよね。エフェクターが地味に良いのかもしれぬ。


 ほか、私のTwitterに動画をアップしておいたので一応貼っておきます。DTMド下手なのがバレます。

 UIはコンパクトでよくまとまっていると思います。過度な期待をしなければ。
 どうやらデフォルトでアルペジエーターが入っているようなので初見ではやや混乱しました。また、レガート周りの挙動(レガートが途切れる条件)がいまいちよく分からないです。バグか仕様かすらわからない。多分仕様なんだろうけど。それ以外は良い。

 あとこれ、やたら重いのが欠点ですね。モノフォニックとは思えないくらいCPUリソースを食います。動作は割と安定しているようなのですが……。

 Channel Robot、公式SoundCloudのデモ音声の再生回数とかを見るともうとんでもなくマイナー(ほとんどのデモが再生三桁)なのですが、やはり世の中には無名だけど面白いベンダーがあるもんだなあと思いましたね。マイナーな分マルウェアとかのリスクが無くはないんで注意ですが……。