
レビューレビューってお前何様になったつもりなんだ? パソコンさまを使わせていただいている身で何を偉そうな
――などという全国のコンピューターからの非難が殺到しそうなタイトルですね。なんなら幼少期に貯金したお年玉で買ったPCでもあるので、私の家族親戚一同にも顔向けできなくなります。レビューってのはそういうものなんです。暴力なのですよ(個人の価値観です)。
まあいいや 初手から口が滑りすぎた。
前回記事にもあった通り、なんか買って2か月強、使い始めて一週間ほどのパソコンがあるのでレビューめいたものをしていこうと思います。ファーストインプレッションは大事。
2018年夏モデルのUX550GD、実際この記事の投稿時点ですでに殆どの店から消えていると思います。レビューとしての体裁は取っていますが、UX550GDを購入検討される方に向けての記事というよりも、一つの感想文的なものだと思ってください。願わくばPCの長所を伸ばし、短所を埋めるカスタマイズ方法に関する考察の一助になってくれれば幸いといったところ。
……あとこの記事、想定より長くなってしまったので、お忙しい方は読みたいところだけ読んでいってください。
目次
1. 概略
2. プロローグ
3. デザインについて
4. 筐体について(ボディ編)
5. 筐体について(画面とスピーカー)
6. 筐体について(キーボード・操作子)
7. 性能について
8. 使い勝手所感
9. プロ&コン
10. おわりに
1. 概略
いわゆるUltrabook……の割には大柄なUX550GD。だが、別にウドの大木というわけではない。
だってそのテカテカしたボディの裏には、デスクトップPC、あるいはゲーミングノートに肉薄するほどの性能を隠し持っているから!!
Proの名に(そこそこ)恥じないビルド品質と高級感あるデザインで相手を翻弄しつつ、6コアCPUとGTX1050であらゆるタスクを(いろいろな意味で)闇に葬るという、『蝶のように舞い、蜂のように刺す』を体現しようとしたマシン。知らんけど。
テンキーがないのが気にならなくもないけれど、その分キーピッチが広めなのでタイピングは快適。5年使ってもあんまり陳腐化しないと思います。その前に壊れたりしなければ、な!
2. プロローグ
ASUS ZenBookシリーズは、2011年より発売されているASUS社のUltrabook製品ラインであり、往年のEeePCに次ぐASUSの看板商品といった感があります。個人的なイメージとしては、スピン模様の天板、青いメタリックボディ。2013年登場のガラス天板モデルなんかは個人的にえらくスタイリッシュに見えたものです。
そんなZenBookの2018年版15.6型モデルは、ZenBook Pro……と、某果物系メーカーに影響されたとしか思えないネーミングと筐体デザインを持ちながらも、若干ダサ目のASUSロゴを誇らしげに天板に掲げつつ登場しました。ちょうど2018年という年はIntelの第8世代Coreプロセッサーが登場したこともあり、ノートPC全般の性能が二回りくらい向上した当たり年だったように思えます。
このUX550GDは、そんなZenBook Proの15インチモデルの中で、国内向けの中では最も安価な製品になります。もう3万円出すと、液晶が4K・高発色・タッチ筆圧感知対応になったり、タッチパッドが画面に化けたりと贅沢仕様になり、型番もUX580になります。CPUが当時最高級のCore i9 8950HKになり、GPUもワンランク上がるモデルもありますが、こいつは性能差のわりに非常に高価なようなので、一部の物好きでもなければあまり手が出ないと思われます。私も3万円追加して、贅沢仕様のZenBook Proを手にしてみたい気もありましたが、同じ3万円ならもっといろいろな使い道があるなぁ~と考えてしまって結局安いほうにしました。代わりに良いヘッドホンを買おうと思います。
3. デザインについて
このUX550GD、公式サイトの宣伝ページでは、まず最初に『美しさ』について言及されています。UX550GDにとって、美、はそれほどまでに重要なのです。むろん、美しさというものは、究極的には見た目だけではなく、心性にまで関わってくるものですので、その点、美しいコンピュータというのはある種我々の精神を導いてくれるんですね。知らんけど。
まず天板。
ASUSのロゴを中心として、金属がスピン状にヘアライン加工された文様が浮かび上がるデザインです。どうやら『禅』の精神なるものを表現したらしいのですが、ASUS製品においては定番といってもいいモチーフですね。
何しろ公式サイト曰く、このスピン文様の造形を含め、ボディの成型には40もの工程を必要としているそうなのです。伝統工芸品かよ。手の込んだ加工の代償に、天板には指紋が非常につきやすくなってしまっていますが……。スピンのラインには強弱がつけられ生気がありつつも、そう主張が激しい感じでもなく上品さも感じる仕上がり。
中央で輝くASUSのロゴは個人的に若干ダサいような気がして評判が悪いのですが、実はUG550GDの1年前のモデルにあたるUX550VDではこのロゴは電照で光っていたようなので、その辺は地味に大きな改善でしょう。いや本当に。
キーボード面も金属ヘアライン仕上げとなり精悍な印象ですが、さらに特徴的なことにはこのヘアラインが斜めに通っているのですね。45度よりもやや水平に近い感じで、目視35度ほどな気がします。このヘアラインの質感も非常によく、同時に個性的でもあると思います。ASUS社の意地を感じますね。
カラーリングは『ディープダイブブルー』をメイン色として、エッジ部分には『ローズゴールド』が彩られています。ディープダイブブルーは非常に暗い青色で、HTMLカラーコードでいうと#27254Cくらいがイメージに近いでしょうか? 彩度も高くないため、黒に見えなくもないです。ローズゴールドのエッジも質感がよく、やはり上品な印象が際立ちますが、長く使っていったときに色がハゲてこないかということばかりが懸念です。
細かい部分ですと、キートップの印字はやや黄色っぽい配色になっており、ディープダイブブルーの本体とよくマッチします。この辺もっと冷たいカラーにしてもよかったところを、敢えて暖かめの印象にまとめた辺りがセンスでしょうね。
総じて、DellのXPS 13のような究極にそぎ落とされたデザインでも、ZenBook2019年以降モデルのような鮮やかなデザインでもありませんが、おとなしい色使いの中でも風格を感じる好ましいスタイリングなように感じました。
4. 筐体について(ボディ編)
筐体は、公式サイト曰くアルミのユニボディです。
某海外レビューサイトには、キーボード面の支持がユニボディ構造にしては弱く、プラスチックで支えているのでは?などと批判されていましたが、ASUSともあろうメーカーの公式サイトが嘘を書いているとも思えませんので多分思い違いか何かでしょう。ユニボディであるということは小型軽量性と頑丈さの両立が期待されますが、モバイルノートでもない本機がどの程度『頑丈』なのかはよくわかりません。確かめようとして壊すわけにはいかないので。
重量は公称値で1.86kgです。ディスクドライブがない15.6型ノートとしてはまあ標準的、もしくは若干軽い程度でしょうか。もっと軽い15.6型はいくらでもありますが、TDP45WのCPUを積んでいるマシンの中では確かに軽い部類です。ナローベゼルが採用されており、外観を引き締めつつもフットプリントのコンパクト化も図られています。
全体的に金属製ボディは固く、凸凹した机の上に置くとガタつきます。いや別にボディが固いのは本来良いことなのですがね。今まで使っていたPCがやたら柔らかく、どんな形の机にもフィットしたのでそれよりは固いってことです。あと冬場は冷たいです。一緒に動画エンコであったまろうね……。
ちょっとユニークなのが通気口の位置で、(おそらくこれも某果物系メーカーの影響で)キーボードの奥、ヒンジとヒンジに挟まれるようにひっそりと設けられ、画面に沿うように通気します。また、画面を閉じた状態だと空気は下向きに逃げる構造です。
うーん、この位置が高発熱なHシリーズプロセッサー+GTX1050を冷やすのに十分といえるかは怪しいですが、少なくともデザイン的には優れていると感じます。通気口のグリルは徹底的に隠されて
インターフェースはまあ平均的で、人によっては平均点以上を付けることもあるかもしれません。
USBに関してはUSB 3.1 Gen2対応のTypeAが2つ、TypeCが2つという構成で、TypeCの方はThunderbolt 3、及び、Display Alt Modeにも対応していた気がします。ちなみにThunderbolt 3対応機器は非常に高価なので、私がオーナーである限り、今後その機能が生きることはないと思います。無念。
フルサイズのSDカードが読み込めない点は少々残念ですね。別売りのUSBカードリーダーも高くはないので買えば済む話ではあります。
ビルド品質は良質な部類でしょう。ざっと見た限りバリ・歪みなどはみられませんし、組み立てが甘い部分も見られません。看板商品なだけはありますね。ぜいたくを言うならば、個体差かもしれませんが、キーボードバックライトの光漏れが気になる気もします。
ちょっと注意点として、メモリがオンボードであるということがあります。
性能に直接影響こそしませんが、メモリが壊れた際にはマザーボードごと交換する必要があり、修理費用がかなり嵩むことになります。メモリは経年劣化しにくいパーツではあるそうですが、普通に壊れるときは壊れるので懸念ですね。あと増設もできません。メモリ16GBでは足りない! という贅沢な方には向いていないでしょうね。
もう一つの不満点ですが、以前の記事(http://ry.ldblog.jp/archives/5767830.html)で散々書いた通り、近年のASUSのノートPCの中には(特にdGPU搭載モデルで顕著)マザーボードからコイル鳴きの雑音が聞こえる個体が多いようで、その辺りの品質管理は見過ごされているような気もします(これはもっと批判されるべきだと思う)。一応コイル鳴き軽減グラボを作っていたメーカーでもあるので、その辺の技術をフィードバックしてほしさ……。
5. 筐体について(画面とスピーカー)
画面もなかなか良い部類だと思います。……とはいえ、私がこれまで使っていたPC画面にはブルーライトカットフィルムを貼ったり常時夜間モードにしていたりと発色がゴミにされていたので、私の目に比較できるかはわかりません。
客観的な基準の一つとして、sRGB比が100%近いという平均以上の発色性能(上位モデルのそれには一歩譲りますが)と、パームレストに輝く『Pantone Validated』という謎シールがあります。Pantoneはなんか色見本を作っていたりするメーカーでもあるので、そこが名前を貸しているということはそれ相応の発色性能を持っているということなのでしょう(主に印刷物の色の編集に適したディスプレイだというニュアンスなようです)。ちなみに、 https://www.pantone.com/licensees/pantone-validated にはPantone Validated認定された機器の一覧が載っていますが、9割9分台湾メーカー製品です。Pantone、台湾では有名な会社なのでしょうか。謎です。
画面周りで個人的に重要だと思うのが、輝度を下げてもフリッカーが発生しないということ。
部屋の電気を消して、画面の前で手を振ってみたときに、指が何本にも増えて見えたのならばそのディスプレイはフリッカーを発生させています。フリッカーは目の疲れの原因になる、といわれており(諸説あります)、事実私はフリッカーの発生するディスプレイ(私がこれまで使っていたPCの画面もそうです)による目の疲れに悩まされていましたから、PCを新調するときにフリッカーレスのディスプレイを選ぶのは当然の流れでもありました。
うん。視野角もなかなか、発色もきれいで良質なディスプレイだと思います。某サイトによれば応答速度は遅めらしいですが……。
スピーカーもまあまあ良いです。Harman/Kardonの監修するノートPCのスピーカーもまあピンキリではありますが、UX550のスピーカーがHarman/Kardonの顔に泥を塗るようなことはまずないはずです。
ただ、低音がかなり強調されたチューニングになっているため、原音重視の方にとっては癪に障るかもしれません。ピュアオーディオの目線からみればゴミみたいなスペックのスピーカーで、いかに「なんとなく良い音」を出せるかという、そういうコンセプトであることには変わりないと思います。公式サイトの宣伝文句を見ても、『スピーカーコンポーネントの物理的な限界を自動検知し、スピーカーへのダメージのリスクがない状態で最大音量まで引き上げ(https://www.asus.com/jp/Laptops/ASUS-ZenBook-Pro-15-UX550GD/ より引用)』る技術が使われているとのことで、この辺本当にオーディオの世界とは違うのだなあと。
6. 筐体について(キーボード・操作子)
キーボード配列はテンキーなしの日本語仕様、一番右にHome, PgUp, PgDn, End, Fnが追加された最近はやりの配列になっています。
コンパクトノートにはよく見られる配列ですが、15.6型での採用はやや珍しい印象。Endキーを多用する身としてはありがたいですが、一般に賛否は分かれるでしょう。テンキーがない分キービッチは広めにとられていてゆったり打てます。
懸念点としては、電源ボタンがDeleteキーの右にあるということ。最近この位置に電源ボタンを置くPCが増えていますが、使用中間違えて電源を切ってしまうトラブルが起きないとでも? 特にDeleteキーなんていうのは咄嗟に手が伸びるもの。勢いあまって電源ボタンに触れてしまうことは十分あり得ます。私も一回やらかしました。
別にOS側から無効化すればいいだけの話なのですが、そうすると物理電源ボタンの利便性も失われます。私は妥協の末、Deleteキーの左にあるInsertキーをDeleteキーに置き換えることで対策を図っています。
キーボードの質感ですが、表面にわずかにラウンドが施されていて手なじみがやや良いです。ThinkPadと比較するようなものではありませんが。
打鍵感は比較的硬質。安物にありがちな「チャカチャカ」感はなく、あえて形容するならトコトコといった感じ。
割と爽快感があり悪くないですが、何せ固いので多少慣れは必要。Enterやスペースなど、大きなキーの打鍵音がうるさいのが気にならなくもない。キーストロークは標準的(公式サイト曰く1.5mm)で、『元ネタ』の某果物系ノートPCがこの時期極めて薄いキーボードを採用して賛否両論だったことを思うと、まあ妥当なのかな。
タッチパッドは地味~にかなり良質です。これも某果物系メーカーに影響されたのかとでも言いたくなるが、クリックボタンが露出していないシンプルなデザイン。割とコストカットの対象になりやすいパーツなだけに、ここで拘ってくれるのは好印象です。
いや、今までノートPCのタッチパッドとかあんまり使ってこなかったのですが、UX550GDのタッチパッドに触れてその認識が変わりました。ちょっとしたカーソル移動ひとつとっても、何のストレスもありません。キーボードでタイピングしている最中にフッと手を伸ばすだけ。思い通りに動いてくれます。サラサラしていながら指に吸い付くような触り心地もよい。クリックボタンの音が大きいことだけがマイナスポイントな気がしますが、タップでクリックしている分には問題なし。
ちょっとうれしいのが指紋認証センサーも良質ということ。いやこれは個体差があるパーツなのでなんともなのですが、センサーに指を置くや否や即認証が通ります。5回連続指紋が通らないこともザラな私のスマホの指紋認証センサーとは大違い。高いガジェットっていいですね~。
7. 性能について
さて、お待ちかね性能の時間です。
このUX550GD、CPUにはCore i7 8750H、RAM16GB、SSD512GB(SATA)に加え、GPUにGTX1050をトッピングした豪華な構成です。……でもこれはさほど重要ではありません。なぜなら、『美しさ』がUX550を語る上での第一条件なのですから!!
冗談はまあ別にして。実際、UX550GDをスペックを見ずに購入する人は滅多にいないでしょう。なんだかんだいって皆スペックが一番大事なんですよ。
さて、Core i7 8750Hは第8世代Core Hシリーズプロセッサーを代表する型番で、インテル史上初(確か)のノートPC用6コア12スレッドCPUとして知られます。6コアですよ6コア。マルチタスクに強いことは言うまでもありません。最近はAMDの頑張りの陰に隠れがちな8750Hですが、第9世代デスクトップ用Core i5にも勝る性能を持っています。滾りますね~。
この8750H、上位版にはi7 8850Hとi9 8950HKがありますが、どちらもかなり高価だったり流通数が少なかったりするので、手の届きやすい価格のノートでそこそこ最高の性能、というと8750Hが候補だったりすると思います。
なお、8750Hには現在9750Hと10750Hという頼もしい後釜が登場しているので、普通今買うとしたらこっち。どちらも順当に性能が上がっています……が、AMDの方も負けずにRyzen 7 4800Hのような対抗馬を出しているのでご希望に応じてといった感じでしょうか?
RAM、SSDに関してはまあ字面だけで大体想像はつくと思われますが、16GBもあれば割とどんなタスクでも快適です。さすがに無尽蔵にある、とはいえないですがね。一部の(自称)クリエイティブ系ソフトをハードに(ここ、笑いどころです)使い倒さなければ、不足を感じることはないと思われます。SSDは今時SATA接続ではありますが、別に高速なNVMe接続にしたところで体感パフォーマンスには大差ないということなので問題ないでしょう(さいわい、某果物系メーカーの某機種とは異なりSSDは取り外し・交換も可能です)。
GPUはGTX1050モバイル版を搭載。自分はGPUに明るくないのでよくわからないのですが、まあIris PlusやMX250より上、GTX1650より下といった性能。今となっては割と時代遅れな型番ではあります。
あまりゲームをせず、たまにやるカジュアルゲームや画像編集や動画編集が快適になればよいという程度の自分にとって、GTX1050の性能は十分すぎます。Bve Trainsimあたりで試してみたところ、やはりCPU内蔵グラフィックスとは天と地の差。個人的には神のごときグラフィック性能のように感じられ、よほど重いゲームでなければ普通に遊べてしまうのでは? と思います。……とはいえ世の中にはもっと高いGPUがいくらでもあるわけで、上には上がいるってことなんでしょうね。
……ここまではカタログスペックの話。UX550の薄型で『美しい』筐体に押し込めた際、実際に期待される性能が発揮されるかどうかはまた別です。
CPU温度をモニタリングしつつベンチマークを走らせてみたところ、比較的容易に動作上限の96℃に達したりしますし、そう重くないタスクであっても長時間流しているとファンがかなり回ります。GTX1050が寝ている状況であってもそうなので、GTX1050にも負荷がかかり始めると熱処理が厳しくなることは目に見えていますね。ちなみに、この筐体でCore i9 8950HKを積んだモデルもありますが、排熱の弱さゆえに8750Hモデルと大差ない性能にとどまっていたりもします。
……うーん。まあ美しいからよしとしましょう。元ネタのリンゴPCも排熱の貧弱さは有名ですし、Dellあたりにはもっと排熱が弱い機種(Inspiron 15 7000)もあったりするらしいのでそう気を落とすなって。
8. 使い勝手所感
ここが一番書きにくい項目ですね。なんとかまとめてみます。
まず、UX550GDのスペックをもってすれば、ネットサーフィンとかカジュアルゲーム程度のタスクをこなすのには何の苦労もありません。もともと『それ以上』のタスクのためのスペックではあるんで当然ではありますが。
メモリが16GBもあれば、ブラウザでタブを大量に開くときの罪悪感めいたものも感じないで済みますし、SSDが512GBもあれば、ちょっと重めのソフトのインストールに躊躇することもありません。この辺、下手をしたらCPUよりも体感速度に影響しているかもしれません。
で、肝心のCPUとGPUの方なんですが、これはなんかあんまり使ってないです。いやお前。
冷静に考えてみると自分そんなにCPUもGPUも必要としていなかったんですね。CPUがそれなりに速いと(PassMark5000点くらい)IMEで日本語を入力するときの微妙なラグが殆ど無くなるのですが(文書作成はCPUパワー必要ですよ~!)、それ以上の性能があったところで割と使いどころが絞られてきます。や、弁明すると、自分DTMやるんで、重いプラグインにもフリーズさせずに対応できるようにという狙いはありました。DTM用PCのデファクトスタンダードだと自分が勝手に思っているMacBook ProのCPU性能がUX550GDと同程度だったこともあります。
ということで、普段はWindowsの電源オプションからCPUの使用率にリミッターをかけて、低速静音マシンとして使っています。逆にリミッターがかかっていない状態だと、コイル鳴きはうるさいしファンはやたら回るしで扱いにくくて仕方がない。
まるでスポーツカーで路地裏を走るみたいな、この贅沢な感覚がたまらんのです。
……さて筐体に関しての使い勝手です。
天板の指紋の付きやすさは半端ではなく、この世でUS550GDの天板より指紋が付きやすい物体はカメラのレンズと鏡くらいしかないと思われるほどです。キーボード面にはさすがに多少手心が加えられてはいますが、それでも結構汚れは目立ちます。気にしなければ済む話ではあるのですが、天板を素手で触らないようにしつつ画面の角度調整を行うのは大変です。もう掃除好きな方向けな気がしますね。
金属筐体は高負荷時に熱くなりやすい印象を持っていましたが、現状多少の負荷では不快な温度に上がる印象はありません。底面は比較的高温になりがちなので、夏場に膝の上に乗せると暑苦しそうではあります。
インターフェースに関してですが、Type A USBポート2つは若干足りないのでType C関連のハブだの変換アダプターだのが必要になってくると思われます。ほか、フルサイズのSDカードスロットもないので変換アダプターを買うことになると思われます。
9. プロ&コン
良いところ
・妥協のない性能
・画面やキーボードなど、コストカットされた感のある個所が見当たらない
・優れた本体質感
・性能のわりにスリム
・(多くのASUS製品に言えることだが)値引きを狙って買うと極めて割安感がある
・(あらゆる面で)誰にとっても満足いくであろうパッケージング
惜しいところ
・高負荷時の排熱はやっぱり苦しい(ダメダメというほどではないが……)
・一部環境で報告される顕著なコイル鳴き(度が過ぎる場合は修理扱いでパーツ交換してもらえます)
・天板をはじめ、筐体は汚れが目立ちやすい
・電源ボタンが誤打を誘発する位置にある
・名前が"何か"のパチモノっぽい(本体に"Pro"の印字は皆無であることが救い)
・言われてみれば筐体の形も"何か"に似ている気がする
10. おわりに
……前回の記事にもこっそり書きましたが、私はUX550GDが在庫処分当然のたたき売りをされている所を購入しましたので、私の口からコスパに関する言及はしないでおきます。定価で買っても悪くない買い物だとは思いますが、この製品のメーカー希望小売価格は完全に私の予算をオーバーしていますからね。
とにかく、このUX550GD、もといZenBook Pro 15は、一見すると某acBook 某roのパクリ製品にも見えなくもないですが、実際はGeForceを搭載してみたり、ローズゴールドでエッジを彩ってみたり、キーストロークを十分とってみたりと、もはや某acBook 某roを超えてさえ見せようという気概を感じさせられます。
ということで、これから当分の間、このブログの記事はASUS UX550で書いていくと思うのでよろしくお願いします。
06/29追記:
比較的深刻なコイル鳴き問題を抱えていたうちのUX550GDですが、先日久しぶりに起動したところ大幅な症状改善がみられました。もう雑音が気になって作業に集中できないことはありません。
何か原因があるとすれば、気温と湿度が上がったこと、CPUとGPUにまとまった負荷をかけたこと、スピーカーから大きめの音を出したこと、一度Windows Updateがあったこと、長時間傾いた場所で放置したこと、私がこのブログにネガキャンっぽい記事を書いたことのいずれかです。コイル鳴きって叩けば治るものなんでしょうか(超面白いダブルミーニングです)? 頻繁にDTMをする身ですので私が突発性難聴を発症したことに気づかないわけはありませんし。
05/14追記:
コイル鳴き、やっぱり気になりますね……という話です。
記事の投稿からもう一か月経ち、データやソフトの移行も一通り済ませたのですが、それでも何だか新しいUX550を起動する気になれないんですよね。心理的に現状維持バイアスがかかっているのもあると思いますし、指紋が付きやすすぎる天板が取っつきにくい雰囲気を醸し出しているってのもあると思います。が、動作中のUX550の近くにいると、なんとなく背筋に冷や汗が伝う感じがするというのも事実です。
え~この際だから申し上げますと、少なくとも私にとって、自分の半径1m以内に、自分の意志とは関係なく、非定常的な音を出し続ける物体があるということは、端的に言って不愉快なんですね。それがどれだけ小さな音量であってもです。しかも私がその前で余暇活動の大半を過ごすPC自体が音源になっているとなれば尚更です。
今まで散々書いた通り、現在私のUX550は一度、コイル鳴きの症状で修理され、メーカー的には『問題は解決しました』ということになっているわけで、もう一度修理に出したところで何か有効な事をしてくれるかは怪しいです。Asus社はコイル鳴きの修理には消極的だといわれているようで、私の個体の修理に応じてくれたのは僥倖といえるレベルなわけです。
……ということで、このままだと私はUX550の代金12万5000円は「高い勉強代」だったと自らを納得させる作業に入らざるを得ません。いやそれは困る。
解決案1:モニターとキーボードを買い、デスクトップPC化
→予算15000円から。PC本体は耳から1m離れたところに置き、サブモニター化してもらう。程々の予算で一番ポジティブな解
解決案2:我慢する
→限局性恐怖症の治療は基本暴露療法。そのうち慣れるさ。
解決案3:耳の遠い親戚、または常にヘッドホンを掛けている友人に譲渡。
→Geforceを使いこなせる親戚が目下いないし、友人相手とやり取りするには高価すぎる
最終手段:『ほぼ未使用・美品です』というタグを付け、メルカリに売り飛ばす
→うまくいけば7万円で売れるが、5万円の差額とあの手間を単なる「勉強代」として片づけるのは流石に……
Asus社のために弁解しますと、私はこの件で怒ってませんし失望してもいません。ただやる事が一つ増えただけだと思っています。
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