KORG Collection 6を買いました。
買ってしまったんだから仕方がない。そのうち全部レビューしようと思いますが、全部レビューするとキリがないので、まずはKORG Collection 5と6でリリースされた以下の7製品から一言ずつ書いていきます。
ゲストにVitalとSynth1もお呼びしたのでご参考にどうぞ。

買ってしまったんだから仕方がない。そのうち全部レビューしようと思いますが、全部レビューするとキリがないので、まずはKORG Collection 5と6でリリースされた以下の7製品から一言ずつ書いていきます。
- TRINITY (PCM音源)
- PS-3300 (アナログシンセサイザー)
- SGX-2 (ピアノ)
- Filter Ark (フィルター)
- ARP 2600 (アナログシンセサイザー)
- VOX Super Continental (コンボオルガン)
- EP-1 (エレピ)
気になるCPU負荷について
まずは、各製品を同時に起動してCPU使用率を一覧にしてみます。ゲストにVitalとSynth1もお呼びしたのでご参考にどうぞ。

調査方法:シンセサイザーは同等の音色を作り、ポリ数を4に設定、エフェクターはすべてアンサンブルまたはステレオコーラスで統一ですが、PS-3300とPolysixはシンセパネル上のアンサンブル(実機についているもの)のみをかけてます。M1, TRINITY, TRITONとWAVESTATIONはどれも「M1ピアノ」系統の音で、エフェクターはアンサンブルまたはステレオコーラスのみで統一。EP-1、VOX Super Continental, SGX-2はデフォルト時の音で、エフェクターはアンサンブルまたはコーラスのみで統一ですが、EP-1のコーラスはEP Chorusです。
以下の2製品は「明らかに重い」です。
またTRINITYは、同じワークステーションであるTRITONやM1と比べると重いです。TRINITYにはDACエミュも搭載しているので重いのは分かるのですが、TRITONが16トラック動くからといって以下略。
他は特筆するものはありませんが、VOX Super Continental、SGX-2、EP-1らへんは音質のわりに意外と負荷が軽いと言えそうです。またWAVESTATIONの軽さも目立ちますね。
以下、各製品について一言感想を書きます。
- ARP 2600
- PS-3300
またTRINITYは、同じワークステーションであるTRITONやM1と比べると重いです。TRINITYにはDACエミュも搭載しているので重いのは分かるのですが、TRITONが16トラック動くからといって以下略。
他は特筆するものはありませんが、VOX Super Continental、SGX-2、EP-1らへんは音質のわりに意外と負荷が軽いと言えそうです。またWAVESTATIONの軽さも目立ちますね。
以下、各製品について一言感想を書きます。
各製品の感想文(KORG Collection5, 6だけ)
TRINITY -MUSIC WORKSTATION DRS
TRITONより一世代前のワークステーションを再現。(実機にはProphecy相当の音源も搭載されていますが、未再現。別売りのProphecy単品を買いましょう)
GUIは実機の雰囲気に合わせたとのことで、一見不便系かと思いきや作りが親切で直感的に扱えます。日本メーカーらしい細やかな遊び心といえるでしょう(?)
国産デジタルシンセサイザーらしく、細かいモジュレーションの割り当てなどを色々作りこめるようになっています。またレゾナンス付きフィルターを直列に繋げるのはTRITONにもM1にも出来ないTRINITYだけの機能です。
国産デジタルシンセサイザーらしく、細かいモジュレーションの割り当てなどを色々作りこめるようになっています。またレゾナンス付きフィルターを直列に繋げるのはTRITONにもM1にも出来ないTRINITYだけの機能です。
サウンド面では、TRITONと比較して全体的に明るく、動きのある音色が目立ちます。特にシンセパッドや効果音系はミレニアム感ある派手な音色が多々存在。良くも悪くも時代を象徴する音色なので、自分の曲にはここぞというタイミングで取り入れたいところ。
PS-3300 -POLYPHONIC SYNTHESIZER
伝説の巨大アナログシンセサイザーを再現。
全体的な構造は意外とシンプルで、1VCOのシンセサイザーを3つレイヤーしただけ、という構造になっています。ただし相互にケーブルでパッチング可能なので、1レイヤーのLFOを2レイヤーに出力するなど変則的なことも可能。また高速LFOや、グイグイ変調可能なレゾネーターもPS-3300ならではの特徴です。
とはいえ音色の幅は広くはなく、昔ながらの「ポリシンセ」といったレトロ感満載の音が守備範囲です。繊細なサウンドキャラクターなので、MoogやRoland勢などと比べるとインパクトに欠ける印象は正直ある……。プリセットを丁寧に一個ずつ解剖していけば、その辺りの勘所も掴めるようになるかもしれません。
やっぱり音は良いし、コード弾きした時のオーガニックさは一線を画するものがある気はします。しかし高いCPU負荷を差し置いてわざわざ使う場面には迷いそうですね。
SGX-2 -PREMIUM PIANO
KRONOSに搭載されているピアノ音色をPCに移植。最高峰の電子ピアノの音源です。音が良いのか悪いのかわからん、という感じの立ち位置です。
実際のところ、SampleTankのピアノなんかよりはずっと均質かつ自然なレコーディングで、コントロール出来る項目も多めなので使いやすいと思います。ただ、目立たないけど特定の鍵盤だけ変な共鳴があったりして(元楽器のコンディションかもしれませんが)、必ずしも完璧なレコーディングでは無い気もする。
音が素直なのがメリットでもデメリットでもあり、人工的というか電子ピアノの音という雰囲気は感じます。ただ、DTM音源として実用するうえでは下手にリアリティのある他のピアノ音源より使いやすいのではないでしょうか。容量もピアノ5種入って10GBなので、PCへの負担もリーズナブルといえます。
私の場合、いろいろピアノ音源を集めておきながら、結局スタメン入りしたのはフリーのNuma Player(これも電子ピアノ音源の移植)という経験がありまして、そういうわけで同じ電子ピアノ出身のSGX-2には期待できる気がします。
Filter Ark -Filter Design Tool
LFOで動かせるフィルター。
個人的にフィルターは一番使わないタイプのプラグインで、評価が難しい。かなり複雑なことが出来るみたいですが、UIが複雑すぎて何をしたらいいのかちょっと分かりにくい。
オールパスフィルターは面白いですが、フリー・インディーズ中心に急進的な製品も増えてきている中、KORG製である必要があまり感じないというか。
個人的には、MIDIに反応する機能があればもう少し個別の楽器として使えたかもと思っています。
音色の幅は実はかなり広いのですが、それを活かしきるためには実機に由来するあらゆるギミックを駆使する必要があります。しかし、ギミックを使いまくり、無茶な変調をかけて得られた音が、案外と破綻せず、「かなり」良かったりする。
こういう体験が出来るソフトシンセは結構珍しいと思いますし、高精度なアナログサウンドを併せ持つソフトシンセは猶更レアでしょう。マニュアルは必読で、まあ難解なシンセなのですが、その難解さも心地よいくらいの名機です。ただ、プリセットは結構解析が難解だったりするので、一から音作りする覚悟がないとちょっと起動しにくいかも。
ちなみに音が薄いのは実機を忠実に再現した結果みたいです。それでも太い音が欲しいと思う私みたいな人がKORG社内にも居たのでしょう、実機には無いオーバードライブ機能がプラグイン版では追加されてます。
CPU負荷は、モノだと「普通に重いね」くらいですが、ポリにするとPS-3300を上回り、なかなかお目にかかれないレベルのCPU負荷になります。これが唯一にして最大の弱点に思います。使いこなすため にはこまめにバウンスするか、今後の半導体技術の発展を待つかのどちらかです。
実機は見たことも触ったことも無いのでアレですが、トーンホイールオルガンと比べると、音色がベーシックな分、ジャンルの縛りなく自分の曲にも取り入れやすそうだな、という気もします。
私はエレピを弾いたことがなく、曲でもあまり使わないので正直評価が難しいです。
エレピはアコースティック楽器と違ってマイク位置によって音の性格が変わることは無いので、どの音源のエレピもあまり違いがないように思います。しかし、違いが少ないからこそ「KORGのワークステーションに入ってる」という事自体が、あえて選ぶ価値になりえるんじゃないか、という気もします。違いがわからんからとりあえずKORG製使っておくか、的な。中身のない感想ですみません。
個人的にフィルターは一番使わないタイプのプラグインで、評価が難しい。かなり複雑なことが出来るみたいですが、UIが複雑すぎて何をしたらいいのかちょっと分かりにくい。
オールパスフィルターは面白いですが、フリー・インディーズ中心に急進的な製品も増えてきている中、KORG製である必要があまり感じないというか。
個人的には、MIDIに反応する機能があればもう少し個別の楽器として使えたかもと思っています。
ARP 2600 -SEMI-MODULAR SYNTHESIZER
名機と名高いセミモジュラーシンセサイザーを再現。おそらくKORG Collectionで最も趣味性の強い、そして最も評価の分かれるプラグインではないでしょうか。音色の幅は実はかなり広いのですが、それを活かしきるためには実機に由来するあらゆるギミックを駆使する必要があります。しかし、ギミックを使いまくり、無茶な変調をかけて得られた音が、案外と破綻せず、「かなり」良かったりする。
こういう体験が出来るソフトシンセは結構珍しいと思いますし、高精度なアナログサウンドを併せ持つソフトシンセは猶更レアでしょう。マニュアルは必読で、まあ難解なシンセなのですが、その難解さも心地よいくらいの名機です。ただ、プリセットは結構解析が難解だったりするので、一から音作りする覚悟がないとちょっと起動しにくいかも。
ちなみに音が薄いのは実機を忠実に再現した結果みたいです。それでも太い音が欲しいと思う私みたいな人がKORG社内にも居たのでしょう、実機には無いオーバードライブ機能がプラグイン版では追加されてます。
CPU負荷は、モノだと「普通に重いね」くらいですが、ポリにするとPS-3300を上回り、なかなかお目にかかれないレベルのCPU負荷になります。これが唯一にして最大の弱点に思います。使いこなすため にはこまめにバウンスするか、今後の半導体技術の発展を待つかのどちらかです。
VOX Super Contiental -COMBO ORGAN
トランジスタオルガンを代表する英国の機種を再現。実機は見たことも触ったことも無いのでアレですが、トーンホイールオルガンと比べると、音色がベーシックな分、ジャンルの縛りなく自分の曲にも取り入れやすそうだな、という気もします。
EP-1 -MDS Electric Piano
KRONOSに搭載されているエレピ音源をPCに移植。私はエレピを弾いたことがなく、曲でもあまり使わないので正直評価が難しいです。
エレピはアコースティック楽器と違ってマイク位置によって音の性格が変わることは無いので、どの音源のエレピもあまり違いがないように思います。しかし、違いが少ないからこそ「KORGのワークステーションに入ってる」という事自体が、あえて選ぶ価値になりえるんじゃないか、という気もします。違いがわからんからとりあえずKORG製使っておくか、的な。中身のない感想ですみません。
総評
趣味の時間でDTMやってる身としては、ソフト側の都合に付き合わせるようなプラグインって正直もう手が伸びないんですね。KORGは定義上は「JTC」で「メーカー」ですし、自社の版権管理に保守的になっていてもおかしくない。そういう企業が、こういうアマチュア層のニーズをも捉えたソフト作りをしているというのは、実はDTM業界全体にとって大変幸運なことではないかと思うのです。
プラグインにバグが有ってもそのうち修正されるし、当然音もいいし、追加DLCとかで小銭稼ごうとしないし、数十日おきにオンラインで認証処理が走ったりしない。これだけの事だけど、プラグイン業界全体でみると、全然当たり前の事ではない。
プラグインにバグが有ってもそのうち修正されるし、当然音もいいし、追加DLCとかで小銭稼ごうとしないし、数十日おきにオンラインで認証処理が走ったりしない。これだけの事だけど、プラグイン業界全体でみると、全然当たり前の事ではない。
欲を言えば、KORGのみならずYAMAHAなんかも過去のXG音源とか、SY77のファクトリーROMとかを復刻してソフト化してくれたら面白いんですが、まぁYAMAHAなんかはそんなことしなくても食っていけるでしょうし、当面は無いでしょうね。
とにかくKORG Collectionはおすすめです。おすすめですが、今までの傾向的に、今後製品が追加された場合も販売価格はそこまで上がらない事が多く、急ぎじゃない場合は次の製品追加まで待つのもおすすめです。あと日本人がKORG製品を買う際は、日本国内から公式サイトkorg.shopで決済するのが最安の可能性が高いです。具体的に言うと、公式サイトだと4割くらい安いです。
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