去年は以下の記事を書きました。あわせてどうぞ
フリーシンセが「使い切れない」というのは、10年前の状況と比べるとかなり贅沢な世の中になったとは思います。そんな今だからこそ、自分だけの新しい音作りを探求するツールとして、新作フリー音源探しはいかがでしょうか、という趣旨の記事です。まあ私はろくに使えていないのですが。
御託:今回の記事に限らず、ソフトウェアの導入は各自の責任の元、十分なウイルスチェックを前提にお願いします。幸い今のところは悪意を持った音源ベンダーの存在は認知していませんが。
Zebralette 3
2025年はあのフリーシンセの古典がアップデート。過去にここまで強力な1OSCがあっただろうか?(商用シンセ含め)と思うほどに多機能なオシレーターを持つシンセサイザー。特にファクトリープリセットは凄い。ウェーブテーブル式ですが自由度が極めて高く、Additive(加算合成)に近い音作りが可能です。
その反面、良い音色を作るためには、現実の楽器の倍音構造を念頭に置いて波形を作りこむ必要がありそうなシビアさも片鱗だけ感じましたが、数十分触っただけの感想なのでアテにしないでください。
RipplerX
フリーでは数少ない物理モデリングシンセサイザーです。
開発者自ら、AAS Chromaphoneにインスピレーションされたと記載しているため、逆に言えば元ネタを持っていたら不要かもしれません。機能的にはシンプルなもので微調整には向きませんが、手早く物理モデリング合成を試したい場合に役立ちそう。
個人的に、こういう用途だとFMシンセの方が音色に清潔感があって好みではありますが、物理モデリングにも特有の半生っぽさがあるので、それを上手く活かせると気持ち良い音作りが出来るかもしれません。
TugImgSynth
画像をウェーブテーブル化するタイプのWTシンセ。構造的には一般的な1OSCのウェーブテーブルと同等ですが、ウェーブテーブルの代わりに任意の画像を読み込みます。
どうしても1OSCゆえの制約は感じてしまいますが、変調の自由度も高めですし、Hardsyncをもっと尖らせたような鋭い出音が魅力的です。ちょっと尖りすぎな気もするし、かといってフィルターで丸めると個性がなくなるため若干難しい所は感じますが、面白いので紹介。
以下、人によって刺さる刺さらないが分かれそうなもの
Firefly Synth
2024年に出て見過ごしていましたが、結構モジュラーな感じのシンセサイザーで、ケーブルではなく、マトリックス形式でモジュール間を繋げる方式になっており操作感は難しめです。
かなり高機能ですし出音もスムーズですが、正直、多くの場面ではVitalを差し置いて無理やり使うほどでも無いのかなとは感じました。ただし、分厚いレイヤーサウンドを作りたかったり、ボイス毎にエフェクトを掛ける手法に興味があるならば一考の余地がありそうです。
Fury 68
世界各地のフリープラグインコレクターから崇敬を集めるデベロッパーFull Bucket Musicの新作。
知る人ぞ知るKorgのPoly-61のエミュレーション。言ってしまえばチープな音色が特徴。
そういうシンセでも大切にされるべきとでも言わんばかりに力の入ったエミュレーション。あれもできない、これもできない、そのうえ音色もチープ。しかし、最低限のリバーブを足して美しい奏法で弾いてあげたらどうなるだろう?
音源コレクターの性としてどうしても多機能なシンセがあると憧れてしまう訳ですが(SynthMasterもSurgeも大好きですよ!)、案外こういう潔い構成のほうが、電子音的なカッコよさと向き合える気もしますね。
TH2
アナログエミュの名門Acusticaがついに出したソフトウェアシンセサイザー。
実質同社の有料製品の体験版的な位置づけになっており、非常に機能は少ないです(体感でMonotron程度)。その代わり品質設定を「MEGA」にすることで、CPU負荷と引き換えにハードウェア風の質感ある音が出ます(音はアナログ風に若干歪んでいます)。
フリーのアナログシミュレーションとしては音は良い部類と思うのですが、ここまで機能が少ないと、「潔い構成」を通り越して「使いどころがない」というのが正直な印象。TB-303のような「キラーパッチ」があればよいのですが。
フリーシンセが「使い切れない」というのは、10年前の状況と比べるとかなり贅沢な世の中になったとは思います。そんな今だからこそ、自分だけの新しい音作りを探求するツールとして、新作フリー音源探しはいかがでしょうか、という趣旨の記事です。まあ私はろくに使えていないのですが。
御託:今回の記事に限らず、ソフトウェアの導入は各自の責任の元、十分なウイルスチェックを前提にお願いします。幸い今のところは悪意を持った音源ベンダーの存在は認知していませんが。
Zebralette 3
2025年はあのフリーシンセの古典がアップデート。過去にここまで強力な1OSCがあっただろうか?(商用シンセ含め)と思うほどに多機能なオシレーターを持つシンセサイザー。特にファクトリープリセットは凄い。ウェーブテーブル式ですが自由度が極めて高く、Additive(加算合成)に近い音作りが可能です。
その反面、良い音色を作るためには、現実の楽器の倍音構造を念頭に置いて波形を作りこむ必要がありそうなシビアさも片鱗だけ感じましたが、数十分触っただけの感想なのでアテにしないでください。
RipplerX
フリーでは数少ない物理モデリングシンセサイザーです。
開発者自ら、AAS Chromaphoneにインスピレーションされたと記載しているため、逆に言えば元ネタを持っていたら不要かもしれません。機能的にはシンプルなもので微調整には向きませんが、手早く物理モデリング合成を試したい場合に役立ちそう。
個人的に、こういう用途だとFMシンセの方が音色に清潔感があって好みではありますが、物理モデリングにも特有の半生っぽさがあるので、それを上手く活かせると気持ち良い音作りが出来るかもしれません。
TugImgSynth
画像をウェーブテーブル化するタイプのWTシンセ。構造的には一般的な1OSCのウェーブテーブルと同等ですが、ウェーブテーブルの代わりに任意の画像を読み込みます。
どうしても1OSCゆえの制約は感じてしまいますが、変調の自由度も高めですし、Hardsyncをもっと尖らせたような鋭い出音が魅力的です。ちょっと尖りすぎな気もするし、かといってフィルターで丸めると個性がなくなるため若干難しい所は感じますが、面白いので紹介。
以下、人によって刺さる刺さらないが分かれそうなもの
Firefly Synth
2024年に出て見過ごしていましたが、結構モジュラーな感じのシンセサイザーで、ケーブルではなく、マトリックス形式でモジュール間を繋げる方式になっており操作感は難しめです。
かなり高機能ですし出音もスムーズですが、正直、多くの場面ではVitalを差し置いて無理やり使うほどでも無いのかなとは感じました。ただし、分厚いレイヤーサウンドを作りたかったり、ボイス毎にエフェクトを掛ける手法に興味があるならば一考の余地がありそうです。
Fury 68
世界各地のフリープラグインコレクターから崇敬を集めるデベロッパーFull Bucket Musicの新作。
知る人ぞ知るKorgのPoly-61のエミュレーション。言ってしまえばチープな音色が特徴。
そういうシンセでも大切にされるべきとでも言わんばかりに力の入ったエミュレーション。あれもできない、これもできない、そのうえ音色もチープ。しかし、最低限のリバーブを足して美しい奏法で弾いてあげたらどうなるだろう?
音源コレクターの性としてどうしても多機能なシンセがあると憧れてしまう訳ですが(SynthMasterもSurgeも大好きですよ!)、案外こういう潔い構成のほうが、電子音的なカッコよさと向き合える気もしますね。
TH2
アナログエミュの名門Acusticaがついに出したソフトウェアシンセサイザー。
実質同社の有料製品の体験版的な位置づけになっており、非常に機能は少ないです(体感でMonotron程度)。その代わり品質設定を「MEGA」にすることで、CPU負荷と引き換えにハードウェア風の質感ある音が出ます(音はアナログ風に若干歪んでいます)。
フリーのアナログシミュレーションとしては音は良い部類と思うのですが、ここまで機能が少ないと、「潔い構成」を通り越して「使いどころがない」というのが正直な印象。TB-303のような「キラーパッチ」があればよいのですが。
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