タイトルの通り。主に、購入して1年以上経ったものの、ほとんど使っていないプラグインを紹介します。

買ったけど使わなかった、というのは、決してその製品が悪いと言いたい訳ではありません。たとえ大きな不満があっても私のニーズに合ったら使うし、逆も然りだと思います。
たとえば私は単なる同人電子音楽作者で作業速度も引き出しの多さも求められないが故に、製品によってはオーバースペックになってしまうという場面も多いです。何事にも相性というものがありますし、良し悪しではなく、時間や資金の制約の中で必要なものを選び取るための一つの視点として使って頂くことを想定しています。

音源編(順不同)
D16 Group Drumazon (初代)
TR-909のエミュレーション。
「実機で出来る事しか出来ない」ことが受け入れられるかどうか。個人的にサンプラーを使い慣れていたこともあり、音量エンベロープが操作できないのが許容できなかった。

Waves Grand Rhapsody Piano
ピアノ音源(Fazioli製グランドピアノのサンプリング)
収録マイク数が多く、音色の幅が広い。また容量の割に音質もよく、多彩な表現が出来る。
とまあ良いソフトではありますが、身も蓋もない話、高品質なピアノ音源ほどミックスが面倒になるので(考えることが増える)なかなか使えていない。
Wavesはアップデートが有料なので今後バグがあったとしても追加料金無しでは修正もされないですし…。

GlitchMachines Polygon2
サンプラー。グラニュラー再生やサンプルのFMが可能。
音色として単体では使いにくく、後から加工して仕上げるにしても、事前に完成形を想定した上で逆算するスキルが求められたりするので結構難しい。
ランダマイズ機能を使って変なグリッチを生成して、そこを微調整するとかの用途だと割と簡単に使えるが、そういう用法の場合も編曲面でのハードルは上がる。

iZotope Iris2 (ディスコン)
サンプル素材をフィルターできるサンプラー。シンセサイザーとは呼べない。
大層な見た目やマシン負荷のわりに出来ることが少なく、結局他のサンプラーでやれる事と大差ない。
プリセットは割と好みでしたが、負荷の高さやカスタマイズ性を思うとどうも手が出なかったのも事実。
素材となる同梱サンプルは結構使いやすいものが多く、サンプルだけでも何らかの形での再販を期待したいところ。

Waves Codex
ウェーブテーブルシンセサイザー。
懐かしめのポップスサウンドが多いイメージがあり、海外の製品ながら「日本」をどことなく感じる。全然悪いシンセではないと思います。
パラメータ数が絞り込まれており、ハードシンセに似た扱いやすさがある。音作りが速く、プリセットも良い。
超多機能なPigmentsとかとは対極に位置する、引き算のシンセ。好き。それはそれとして、微調整が効くほうが使いやすいので個人的には使わない。

IK Multimedia Syntronik 2
シンセサイザー音色を収録したロンプラー
音作りの自由度を求めるあまりに似た音のサンプルが多くなっていて、その割には変調とかエンベロープとかの調整が不十分のため音作りが難しい。
単体で弾く分には楽しい音源だが、こう微調整がしにくいとなかなか使いこなすのが難しい。

GForce Axxess
ARP AXXEのエミュレーションシンセサイザー。
1オシレーターのみという縛りが大きい。プリセットには確かに良い音も多く、1オシレーターのみという清潔感を活かしたい場面では使えそうではあるが、作曲中はどうしても汎用性の高い音源の方を手に取ってしまうので、自分の曲に使う勇気は未だに出ない。

GForce ImpOSCar 2 (旧版)
ソフトの出来としては凄く良いのだが、デジタルオシレーター→アナログフィルターという構成の音の使いどころ自体が悩む。あとは、個人的にお気に入りシンセのSurge XTとかと音のキャラが近いのも、ImpOSCarの使用場面がない大きな要因になっている。

エフェクター編
bx_DynEQ
ダイナミックEQ。1バンドしか無い代わりに、ダイナミックEQとしてはかなり自由度の高いエディットが可能。
とまあ、差別化は出来ているのだが、気持ちの問題として他のダイナミックEQを持っていると、操作が面倒な本機にはなかなか手が伸びないのが率直なところ。

HoRNet MultiFreqs
多トラックを一画面に表示できるスペクトラムアナライザ。これができるスペアナで実売$20以下なのはこれくらいしかない。
最大の難点が、設定項目が少なすぎること。他社製のスペアナとスケールが揃えられないので直感的に見られない。いつも使っているスペアナを2つ同時に開いたほうが、逆に見やすい気がしてしまう。

3トラック以上同時に見たいときは流石に使うが、正直3トラックを同時に見て有益な判断が出来たことがない。

利点があるとしたら、配色が美しくて見やすいこと。

iZotope Trash2 (旧版)
マルチバンドディストーション。
ディストーションで原音から大きく加工する事があまりない。特定帯域だけ軽く歪ませることで音質の調整が出来ないかと思って導入したものの、そういう用途で使うには少しオーバースペックなモノでCPU負荷も大きかったので結局使えていない。

Unfiltered Audio Triad
マルチバンド・マルチエフェクタ(ディレイ、リバーブ、コーラス、ディストーションなど幅広く収録)。
特定の帯域だけ加工してみたり、あるいはサンプル素材を好きに加工するために導入。非常に良いプラグインだとは思うが、Trash2と同じ理由で結局ほとんど使っていない。というか、加工前と加工後で音が変わりすぎるエフェクターって、どう使ったら良いか分からなくなりがちで苦手かも。

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思ったよりも長い記事になってしまい、内心穏やかではありません。まあ何事も勉強代ですからね。まあ基本的に定価ではプラグイン買わないので、その点で経済的なダメージはたいしてないといえます。

まあ、大体の傾向性を捉えるとしたら、音源はどんな音でも出せる汎用性の高いものを選ぶ事が多く、逆にエフェクターは軽量でシンプルで音が良いエフェクターを選ぶってことですね。