こんにちは(社会性を感じられる挨拶)!

非常に精密な図ではありますが、実機はもう少し操作子の数が多いなど細部に違いはあります。
一方、専属つまみが無いコントロールへのアクセス性は悪く、フィルターキートラックとポルタメントに到達するにはEDIT MODE→(必要に応じてPROGRAMつまみを回しメニューのカテゴリを選択)→(対応するメニュー項目ボタンを選択・調整したい項目が出るまで連打)という手順が必要。ライブパフォーマンスに使わない機能だからかその辺は割り切っているようで、使用頻度の割に面倒かも。
結果的に出てくる音は主にベース系かFX、ノイズ系。フィルターを開けてオーバードライブを切ればJunoを思わせる線の細いサウンドなのでテクノなシーケンスにもいける? 全体的にテクノやエレクトロニカで本領を発揮しそう。逆に最近のEDMサウンドに立ち入ることは難しい。moog風な太く甘いシンセリードは望むべくもないが……moogっぽいのが欲しい貴方には……ほらそこにBehringerがあるじゃろ?
総評。
発売当初と比べ、あるいはぼくがmonologueを買った2019年4月と比べ、monologueを取り巻く環境は若干シビアになってきている。かつては安いアナログシンセとしては真っ先にお勧めされるポジションにいたんだが、Behringerの大量の新製品やUNO Synthの大幅値下げがあった今はどうなんだろう? いずれにせよ、(タッチ式ではない)鍵盤付きアナログシンセでは未だ最安の部類。見た目もかわいいし、膝の上に乗せるのにちょうどいいサイズなのは真剣に強みだとは思う。
いやーしかしBehringerが一通りの定番モノシンセサウンドをそろえてしまったなあ。世の中いろいろあるものですね。でもmonologueには電池駆動があるし……(電池は一瞬で無くなるのでエネループ推奨)。
読んで字のごとく、自分がKorg製造の♰美しさと狂気を秘めた♰シンセmonologueを買って8ヶ月も経ちました。その期間を通して評価が変わった点、気が付いた点などあったので書き記しておこうと思います。あと最近リアル方面で常態と敬体を混用するのに憧れているんでこの文章でもたぶん混用します。ごめん
評価が変わったなどという書き方をしましたが、プロダクトとして付けられる点数が変わったとかそういうのではなく、使い方とか向き合い方的な面です。

非常に精密な図ではありますが、実機はもう少し操作子の数が多いなど細部に違いはあります。
まず言えることとして、monologueは音源ではなく紛れもなく楽器、とそう感じさせられた点。
うーんこれは音源として使わなかった(≒曲を作らなかった)ぼくが悪い、いやそうじゃなくて、鍵盤がハード・ワイヤードなので入力デバイスと♰一蓮托生♰する感がある。もはやヒトにおける肉体と精神の関係のように不可分なようにも感じる。彼が死ぬときは鍵盤も一緒だ。
うーんこれは音源として使わなかった(≒曲を作らなかった)ぼくが悪い、いやそうじゃなくて、鍵盤がハード・ワイヤードなので入力デバイスと♰一蓮托生♰する感がある。もはやヒトにおける肉体と精神の関係のように不可分なようにも感じる。彼が死ぬときは鍵盤も一緒だ。
鍵盤を押さえると、当たり前だが一切の遅延無く発声が行われる。これがどれだけ楽しい事か。楽器というのは音を出そうと思う前に既に発声してしまっているモノだと勝手に考えているんだが、そういう点でプレイアビリティがソフト音源とは段違い。PCから発声すると認識できるレベル(30msくらい?)の遅延があるのだ。超良いDACとか使うとプラグインシンセも普通に弾けるくらい遅延小さくなるのかな?
鍵盤は小さいので見た目オモチャ感があるが、実際触ってみると割とちゃんとした質感。ベロシティ感度も変な癖がなく弾きやすい。安物のMIDIキーボードより全然いいと思うよ。ミニモーグの15分の1の価格にしてはやりおる。
つまみが沢山付いているのも良い。一般的なコントロール項目には漏れなく専用つまみが付いている(ここがmicroKORGやUNO Synthに対する優位ポイント)。ひとつひとつマウスでパラメータ操作をするのとは操作性が段違い。鍵盤は小さいので見た目オモチャ感があるが、実際触ってみると割とちゃんとした質感。ベロシティ感度も変な癖がなく弾きやすい。安物のMIDIキーボードより全然いいと思うよ。ミニモーグの15分の1の価格にしてはやりおる。
一方、専属つまみが無いコントロールへのアクセス性は悪く、フィルターキートラックとポルタメントに到達するにはEDIT MODE→(必要に応じてPROGRAMつまみを回しメニューのカテゴリを選択)→(対応するメニュー項目ボタンを選択・調整したい項目が出るまで連打)という手順が必要。ライブパフォーマンスに使わない機能だからかその辺は割り切っているようで、使用頻度の割に面倒かも。
あと音面質で。
実際制作に使うのであれば、こんなチープなのよりもMoogを再現したソフトシンセを使った方が余程サウンドに高級感が出る。
とはいえアナログ実機はアナログ実機。アナログ・エミュレーション系ソフトシンセは確かに素晴らしいが、アナログ実機は音の芯が遥かに柔軟である。(このように、アナログ実機を前にした人は「ソフトでは再現できないAnalogなmojo」について語ることが法律で義務付けられている)絶対にエイリアスノイズを発さないディストーションや、フィルターの滑らかさ、オシレーターシンクの精緻な倍音変化などすごい。
あとこう……「アナログってのはねぇ!」って知ったふりをして語ることができるようになる。これ大きいよ。大きくないけど。
オシレーター出力は結構クリア。これは他のKorg minilogueシリーズにも言えることだが、歪んだ音ではない。加えて、結構ハイ落ち気味なので全体的におとなしくシルキーなキャラクターだ。
このシンセの出音について賛否が分かれるとしたら、この辺りが争点になるだろう。フィルターを噛まさず単体で聴くとポリシンセっぽくて、モノフォニックのこいつには合わない気もする。ハイパスフィルタが似合いそうな音なのに最上位製品のprologueに至るまでフィルターはローパスだけだし。云々。
前述の通りオシレーターシンクはいい感じ。個性が出る部分だと思うが、あらゆるソフトシンセよりも自然かつ精緻な挙動が楽しめるかも。オシレーターシェイプコントロールはWavetableっぽい今風の効果が作れる反面、用途によっては音が痩せるので諸刃の剣か。ちなみにピッチは結構狂いやすい。30分に一度はチューニングを。
フィルターは12db/octのローパス一本。ここはmonologueの独自設計部分で、姉妹品よりもダーティなサウンドが特徴。レゾナンスを上げても音が小さくならないタイプ、かつ低域まで自己発振が持続するタイプのため、自己発振にフォーカスした音作りも可能。結構レゾナンスが出しゃばる。
そして、このフィルターと相性の良いオーバードライブ回路。開発者曰くシンセ用に特別にチューニングして低音が膨らむようにした、とか。全体的に太く荒く、低音寄りの出音。リードよりもベース向けかな。
一応アナログならではの裏ワザとして、Audio Inにヘッドホン出力を突っ込むことで信号をフィードバックループさせることができる。Minimoogでも似たようなことが行われていたらしい。程よく音が歪みファットなサウンドが望めるが、ネット上にあんまり情報が無いので壊れても知らん。
エンベロープはモノシンセ用ということでやや割り切った設計。1基のみで、VCAに加えて、ピッチ・VCO2のピッチ・フィルターカットオフのうち1つをターゲットに設定できる。サスティンは0または100。ディケイは最大まで捻ってもやや短いが、どうせパッドには使わないので困ることもないだろう(monologueのポリフォニック版minilogueに対してはこのディケイの短さを批判する人もいた)。
LFOは1基、かつ変調先は3つの選択肢の中から1つだけ選ぶ方式でこれもシンプル。ただし1-Shot、SLOW、FASTの3パターンから挙動を選べるのでまあ何とかならんこともない。1-Shotは1回で発振が止まるのでランプ波を選んだ場合は簡易エンベロープの代わりになる。FASTは最高2800Hzだったか……覚えていないがとにかくかなり高速で駆動できる。音程感が崩れるので、どっちかというとFXや打楽器向けの音になる(専ら録音してサンプラーから鳴らす用だが)。とはいえセッティング次第では音程感を保ったまま高速LFOを活かすこともできるので、一風変わったリードサウンドが作れるかもしれない。モジュラーシンセごっこもできるよ!
とはいえアナログ実機はアナログ実機。アナログ・エミュレーション系ソフトシンセは確かに素晴らしいが、アナログ実機は音の芯が遥かに柔軟である。(このように、アナログ実機を前にした人は「ソフトでは再現できないAnalogなmojo」について語ることが法律で義務付けられている)絶対にエイリアスノイズを発さないディストーションや、フィルターの滑らかさ、オシレーターシンクの精緻な倍音変化などすごい。
あとこう……「アナログってのはねぇ!」って知ったふりをして語ることができるようになる。これ大きいよ。大きくないけど。
オシレーター出力は結構クリア。これは他のKorg minilogueシリーズにも言えることだが、歪んだ音ではない。加えて、結構ハイ落ち気味なので全体的におとなしくシルキーなキャラクターだ。
このシンセの出音について賛否が分かれるとしたら、この辺りが争点になるだろう。フィルターを噛まさず単体で聴くとポリシンセっぽくて、モノフォニックのこいつには合わない気もする。ハイパスフィルタが似合いそうな音なのに最上位製品のprologueに至るまでフィルターはローパスだけだし。云々。
前述の通りオシレーターシンクはいい感じ。個性が出る部分だと思うが、あらゆるソフトシンセよりも自然かつ精緻な挙動が楽しめるかも。オシレーターシェイプコントロールはWavetableっぽい今風の効果が作れる反面、用途によっては音が痩せるので諸刃の剣か。ちなみにピッチは結構狂いやすい。30分に一度はチューニングを。
フィルターは12db/octのローパス一本。ここはmonologueの独自設計部分で、姉妹品よりもダーティなサウンドが特徴。レゾナンスを上げても音が小さくならないタイプ、かつ低域まで自己発振が持続するタイプのため、自己発振にフォーカスした音作りも可能。結構レゾナンスが出しゃばる。
そして、このフィルターと相性の良いオーバードライブ回路。開発者曰くシンセ用に特別にチューニングして低音が膨らむようにした、とか。全体的に太く荒く、低音寄りの出音。リードよりもベース向けかな。
一応アナログならではの裏ワザとして、Audio Inにヘッドホン出力を突っ込むことで信号をフィードバックループさせることができる。Minimoogでも似たようなことが行われていたらしい。程よく音が歪みファットなサウンドが望めるが、ネット上にあんまり情報が無いので壊れても知らん。
エンベロープはモノシンセ用ということでやや割り切った設計。1基のみで、VCAに加えて、ピッチ・VCO2のピッチ・フィルターカットオフのうち1つをターゲットに設定できる。サスティンは0または100。ディケイは最大まで捻ってもやや短いが、どうせパッドには使わないので困ることもないだろう(monologueのポリフォニック版minilogueに対してはこのディケイの短さを批判する人もいた)。
LFOは1基、かつ変調先は3つの選択肢の中から1つだけ選ぶ方式でこれもシンプル。ただし1-Shot、SLOW、FASTの3パターンから挙動を選べるのでまあ何とかならんこともない。1-Shotは1回で発振が止まるのでランプ波を選んだ場合は簡易エンベロープの代わりになる。FASTは最高2800Hzだったか……覚えていないがとにかくかなり高速で駆動できる。音程感が崩れるので、どっちかというとFXや打楽器向けの音になる(専ら録音してサンプラーから鳴らす用だが)。とはいえセッティング次第では音程感を保ったまま高速LFOを活かすこともできるので、一風変わったリードサウンドが作れるかもしれない。モジュラーシンセごっこもできるよ!
結果的に出てくる音は主にベース系かFX、ノイズ系。フィルターを開けてオーバードライブを切ればJunoを思わせる線の細いサウンドなのでテクノなシーケンスにもいける? 全体的にテクノやエレクトロニカで本領を発揮しそう。逆に最近のEDMサウンドに立ち入ることは難しい。moog風な太く甘いシンセリードは望むべくもないが……moogっぽいのが欲しい貴方には……ほらそこにBehringerがあるじゃろ?
総評。
発売当初と比べ、あるいはぼくがmonologueを買った2019年4月と比べ、monologueを取り巻く環境は若干シビアになってきている。かつては安いアナログシンセとしては真っ先にお勧めされるポジションにいたんだが、Behringerの大量の新製品やUNO Synthの大幅値下げがあった今はどうなんだろう? いずれにせよ、(タッチ式ではない)鍵盤付きアナログシンセでは未だ最安の部類。見た目もかわいいし、膝の上に乗せるのにちょうどいいサイズなのは真剣に強みだとは思う。
いやーしかしBehringerが一通りの定番モノシンセサウンドをそろえてしまったなあ。世の中いろいろあるものですね。でもmonologueには電池駆動があるし……(電池は一瞬で無くなるのでエネループ推奨)。