・注意:筆者のプレイスキルは某ゲームの段位で言うとSP8段DP5段です。上級プレイヤーの方はその辺を差し引いてお読みください。



表題の通りです。一年ほど前、BMSで使う目的で、某有名リズムゲームの、メーカー公式が出してる専用コントローラのエントリーモデルを買いました。これは、エントリーモデルのレビュー記事となります。

 さすがにBMSプレイヤー側での対応状況はしっかりしていて、簡単に導入することができました。本当は某ゲームの公式スマホ版でも使いたかったのですが、私の端末だと激しく音がズレるのでゲームにならず、泣く泣く諦めました。そのため、現状BMSにしか使ってません。

1. エントリーモデルの品質
 このモデルの詳細なレビューってネット上には多くないので、私のほうから簡単に書いてみます。

 まず、悪いところから挙げていくとこんな感じです。
  • 一部の鍵盤がたまに(100打に1回くらい)多重反応する
  • 筐体を強めに揺らすと皿が誤反応する
  • まれにPC側で認識されないことがある
  • 皿がガタつく
  • 鍵盤から軋み音がする
 正直下4つはどうでもよいのですが、多重反応だけは痛いです。私の用途(BMS自作譜面テストプレイ用)では大した問題にならないのですが、INFIN某某某S(某ゲーム公式のPC版)をプレイするくらいのガチプレイヤーにとっては、厳しい品質といえます。

 多重反応する鍵盤としない鍵盤があるので不具合なのかもしれませんが、私の個体は7鍵盤中2鍵盤が誤反応の症状を持つので、製造ミスにしてはあまりに確率が高く、K某某某某I社の品質基準そのものが疑われます。現在のロットでは改善しているのでしょうか? 改善していてほしいものです。

 希望的観測をすれば、PC側(ハードorソフト)で何らかの問題が発生している可能性はゼロではないです。ただ、持っているBMSプレイヤーすべてで多重反応は発生していますね。

 とまあ、酷評はしましたが、そもそもアーケードゲームのコントローラーは、高価なパーツを使い、定期的にメンテナンスすることで高い入力性能を持つものです。ですので、1万円台かつメンテフリー構造のコントローラに、アーケード同等の品質を期待すべきではないでしょう。『コントローラ機能付きのインテリア』と捉えるのが正解です。


2. エントリーモデルを買う価値
 ……このままだと某K社の株が下がってしまうので、良いところも挙げましょう。
  • 超かっこいい公式のロゴが付いてる(重要)
  • アーケード版と打鍵感は異なるが、同じ雰囲気で叩けるよう絶妙に調整されている
  • 「ゲーセンと同じ形状のコントローラを家で触れる経験代」だと思うと安い
  • 打鍵音はうるさめのキーボード程度で済む(ただし、打鍵強い人にとってはもっとうるさい)
 正直、「ゲーセンと同じ形状のコントローラである」ことだけで、定価の元は取れます。音ゲーは、コントローラの形状にプレイ体験が大きく依存するゲームです。中でも、BMSやその本家は指先の微妙な力加減だけでスコアが変わるゲームですからね。

 あとは何でしょう、私は1999年から変わらないあの独特のフォントで、「A real-time dance music game hard and extreme」とか書いてあるだけで嬉しくなる人間なので、公式の専用コントローラというだけで価値だと思ってます。旧筐体風のデザインなのも硬派でいいですね。

 総じて、モノとしての出来は(悪い意味で)ソコソコだと思うのですが、体験としての価値は十分高いと思います。ここだけの話、リセールバリューも多少はあるので、どうしても合わなかったら売り飛ばすくらいの気軽さで購入してよいと思いますよ。

 ただし、スコアを詰めたりフルコンボ粘着したりするタイプの人には、決しておすすめしないです。間違いなく寿命が縮みます。


3. おまけ
 専用コントローラをBMS以外で使う予定は正直ないです。本家にもPC版が存在しますが、個人的にはアーケードゲーム特有の「特別感」を味わいたいとか、地元のゲーセンになるべく金を落としたいとか、いろいろな理由があるので手を出すつもりはありません。

 しかし、ここからは個人の思想の問題になりますが、公式コントローラでBMSを遊んでいると、なんだかBMSが公式ゲームの単なるコピー品であるかのような気分になってしまいます。また、DP譜面や9鍵・24鍵譜面など「専用コントローラ」では対応が難しいBMSも世の中には多数ありますが、それらとどう付き合っていくかという問題も生まれてきます。

 現実にはこのあたりを割り切れる方のほうが世の中に多いでしょうし、何も気にせず楽しむ態度のほうがプレイヤーとしては健全でしょう。ただ、私は個人的に本家よりBMSのほうに思い入れがあるし、複雑な感情もあるし、だからこそ、BMSはいつまでも未完成であってほしい欲もあるのですね。
 ということで、ゲーミングキーボードの購入を検討し始めている昨今です。