注意:この記事には重いアニメGIFが貼られています

概要
 世の中には「ビデオシンセサイザー」という道具があります。詳しくは知りませんが、まあ(楽器の)シンセサイザーみたいなもので、パラメータをいくつか操作して好きな模様を描画することができる楽しい機械らしいです。
 シンセが好きで、レトロなものが好きなら間違いなくハマるであろうツールなのですが、どうやらマイナーな存在らしく、ソフトウェアはあまりありません。そもそも、「ビデオシンセサイザー」と検索してもほとんど情報が出てきません。まあ、動画をリアルタイムに生成するって需要があまり一般的でない故かもしれません。

 さて、今回の本題は下のサイトで配布されているビデオシンセサイザー風ソフトです。GitHubで見つけました。

 こちら、Pay what you wantですので無料でも使えます。私としては、単純に気に入ったのと、今後BMS作りに活用することも鑑みて、いくらかお支払いしたい気分です。

使い方
珍しいソフトでもあるため、最初のとっかかりは若干難解に感じられました。後続の人のために、シンセサイザー風にシグナルフローを書くとこんな感じです↓

1. オシレーター部分(5個ある)で、好きな色の模様を生成する
2. エフェクター部分で模様を調整する
3. フィードバック部分で、画面を変形して構図や主題を作る
4. 適当な設定でレンダーする
 blog_acid
↑イメージ図

 オシレーター波形は何種類か忘れましたが、1次元的な波(縞模様)を生成するアルゴリズムと、2次元的な波(水玉模様)を生成するアルゴリズムに大別されると思っていいです。下の画像は三角波を加工せず出力したものです。
triDemo

 また、オシレーターで生成した模様の混ぜ方は「加算」「減算」「乗算」「div(詳細不明)」から選べます。それぞれ画像編集ソフトなど使っていれば見覚えあるものです。divはちょっとわからないけど。
 なお、min, max, lpf, hpfの挙動は、音楽のシンセサイザーに慣れている人には紛らわしく感じると思います。画面左の列にある「tip」の設定をonにすると、各項目にマウスオンすることでヒントが出るようになりますので、慣れるまでは活用すると良いと思われます。

 フィードバック部分は、「良い絵」を作るためにはおそらく最も重要な部分です。というのも、これを使うと、全体の画面を大きく変形させることができるからです。この変形の仕方が独特で、いわゆる「画像編集ソフト」では得られないサイケデリックな動きをするため、「ACID」にとってとても魅力的な部分です。下の画像に見える三角形っぽい図形は、フィードバック機能によって造形されています(パッチ自体はランダム生成です)。
invertedPlay


 最後のレンダー部分では全体の色合いや解像度の調整を行います。適当に操作して何も見えなくなったとか色合いがおかしくなったとかいう場合、大体の原因はここにあります。


 あまり細かく機能を解説するのも違うなってタイプのソフトなので、この辺にしときます。操作が分からない場合、作者の方がアップしている動画とか、マウスオンで表示されるヒント(ヒントはデフォルトでOFFなので注意)とかが参考になります。

 実際のところ、熟練しない限りはスイスイ思い通りの画が作れるツールではないと思います。しかし「ACID」にはランダマイズ機能があり、その打率が凄まじく良いため、ランダマイズキー(Ctrl+N)を連打するだけでも30分は楽しめると思います。

endOfSakura

purple

 また、操作に慣れないうちは、いったんフィードバック機能を切ってみると、オシレーターやエフェクターの動きが理解しやすくなりますのでご参考までに。

 ちなみに連番画像方式での書き出しはできず、WEBMかアニメGIFのみとなります。GIFはAviUtlを経由すれば連番BMPにできるので、BMSのBGA制作ツールとしても使えるのではないでしょうか。