HP公式の日本語キャッチコピーは「すべてを軽くする」
そう、気持ちまで軽くなったようです。ファーストインプレッションは「軽いなコイツ」でした。
家に届いたのが日曜日なので、7日目、一週間弱経過時点でのレビューになります。別にその間毎日触ってたわけではないんですが。
~以下、6段落ほど「なぜ今更Dragonflyを買ったのか」「なぜ低性能なi3モデルを選んだのか」について長々と書きますので、読み飛ばしてください~
購入の経緯
私は高1以来、すなわちここ7年程、DellのInspiron 11 3000 2-in-1 No.3148というモデルを持ち出し用PCとして使ってきました。11.6型のコンバーチブルPCで、CPUは第4世代Core i3を搭載します。小型安価で、指タッチで操作できるという、ネットブックの後継かもしれない製品といえるでしょう。Coreプロセッサのおかげで、現代でも軽作業程度なら十分可能です。
その3148、SSDに換装したりメモリを8GBにしたり長年かわいがってきましたが、流石に古い型ですので、以下のような問題が顕在化しつつありました。
次世代の持ち出し用PCは、このDellの3148というモデルに対し、上位互換性を持つことが最低条件となりました。具体的に言えば、
戦いを終わらせる(新サブPC導入) pic.twitter.com/TCe5xltfK7
— RykSeb@硫化西部 (@RykSeb) June 12, 2022
そう、気持ちまで軽くなったようです。ファーストインプレッションは「軽いなコイツ」でした。
家に届いたのが日曜日なので、7日目、一週間弱経過時点でのレビューになります。別にその間毎日触ってたわけではないんですが。
~以下、6段落ほど「なぜ今更Dragonflyを買ったのか」「なぜ低性能なi3モデルを選んだのか」について長々と書きますので、読み飛ばしてください~
購入の経緯
私は高1以来、すなわちここ7年程、DellのInspiron 11 3000 2-in-1 No.3148というモデルを持ち出し用PCとして使ってきました。11.6型のコンバーチブルPCで、CPUは第4世代Core i3を搭載します。小型安価で、指タッチで操作できるという、ネットブックの後継かもしれない製品といえるでしょう。Coreプロセッサのおかげで、現代でも軽作業程度なら十分可能です。
その3148、SSDに換装したりメモリを8GBにしたり長年かわいがってきましたが、流石に古い型ですので、以下のような問題が顕在化しつつありました。
- CPUの性能不足
- 解像度不足
- 物理的に重い
- バッテリーのコンディションが怪しい
- ファンを回してもCPUが冷えない(熱設計からしてCeleron用の筐体な感じがする)
- 最近なんか中から溶剤の匂いがするようになってきた
- 物理的に満身創痍であり人前で出すにはみすぼらしい
次世代の持ち出し用PCは、このDellの3148というモデルに対し、上位互換性を持つことが最低条件となりました。具体的に言えば、
- 10年後もサブ機としてギリ通用するCPU
- メモリ8GB (4じゃ少なすぎる)
- タッチスクリーン できればコンバーチブル
- ラフに使いつぶしても勿体なくない価格 私的には6~10万円くらい
- フットプリントが30cm*20cmの枠内におおむね収まる
- USB PD対応 or 大容量バッテリ
- あまり安っぽく見えない
というものです。基本的には外出先での軽作業PCを想定しつつ、作曲のスケッチや思考整理、あるいは軽いゲームができる程度のスペックが必要でした。
また、いきなり個人的なことで申し訳ないのですが、私も大人になりますので「自分のために何かをする」時間は少しずつ貴重になっていくはずです。したがって、自分の知る中で一番自己と向き合えるツールであるPCは絶対大切にすべきだと思うし、なるべく何時でも手元に置けるようにするべきだと思うのです。こうしたライフプラン的な希望により、
また、いきなり個人的なことで申し訳ないのですが、私も大人になりますので「自分のために何かをする」時間は少しずつ貴重になっていくはずです。したがって、自分の知る中で一番自己と向き合えるツールであるPCは絶対大切にすべきだと思うし、なるべく何時でも手元に置けるようにするべきだと思うのです。こうしたライフプラン的な希望により、
- できる限り軽く小さく(1kg以内くらい)
- スタイラスペン対応(思考整理と自己表現の手段を広げるため)
という条件を追加しました。
……しかしこれ、特に「予算9万程度」と「メモリ8GB」と「1kg以内」と「スタイラスペン対応」を同時に満たす製品は非常に少なく、実際Surface Goと一部の中華PCくらいです。中華PCは信頼性に乏しく、バッテリの扱いが面倒であるため選択肢から外すと、もはや9万円でPentiumを積んだSurface Goシリーズしか残っていない……という状況が長らく続きました。でも私はひねくれものなので、そんな誰でも持ってる灰色で割高な端末なんて買いたくないわけです。
まあ……冷静に考えれば、余計な時間を使わず、素直に13万用意してFMVを買ったほうがコスパは良かったと思いますが……いいえ、ヨドバシの店員さんとネットブック談義をさせていただいたのも素晴らしい思い出ですから。買い物はどれだけ出費を抑えて楽しむかです。
結果的には、つい先日になってようやく考えていた条件にすべて当てはまる機種が登場し、検討の末購入を決定しました。すなわち、HP Elite Dragonfly初代が型落ちになったことによる投げ売りです。特にi3モデルは不人気なせいか、楽天ポイント還元を合わせると実質7万円未満で売られていました。スペックはこんな感じです。
実際Core i3 8145Uがどの程度の体感速度なのかどうしても知りたかったので、今あるPCを無理やり2コアとして認識させるなどの手段を通して検討しました。下の記事にそのときの様子と考察を記載しています。
要は結論としては「ギリ許容」ってことです。だってSurface Go 3より速いし。でも、5年後もやってけるスペックかどうかは正直わからないです。この辺は気合と怪しい軽量化ソフトとかでどうにかします。
実際触ってみた感想
プラス面
Dragonflyはマグネシウムボディを採用し、公称値999gの軽量が自慢です。13インチコンバーチブルとしては、国内メーカーを除けば最軽量になります。最新版はバッテリが増量されて多少重くなりましたけどね。今までのモバイルPCが1.4kgあったもので、3割弱の軽量化になります。3割弱といっても体感はかなり異なるもので、鞄に入っている時の重量感だけでなく、タブレットとして持って使ったり膝の上で使ったりする際の疲労感も異なります。
……しかしこれ、特に「予算9万程度」と「メモリ8GB」と「1kg以内」と「スタイラスペン対応」を同時に満たす製品は非常に少なく、実際Surface Goと一部の中華PCくらいです。中華PCは信頼性に乏しく、バッテリの扱いが面倒であるため選択肢から外すと、もはや9万円でPentiumを積んだSurface Goシリーズしか残っていない……という状況が長らく続きました。でも私はひねくれものなので、そんな誰でも持ってる灰色で割高な端末なんて買いたくないわけです。
まあ……冷静に考えれば、余計な時間を使わず、素直に13万用意してFMVを買ったほうがコスパは良かったと思いますが……いいえ、ヨドバシの店員さんとネットブック談義をさせていただいたのも素晴らしい思い出ですから。買い物はどれだけ出費を抑えて楽しむかです。
結果的には、つい先日になってようやく考えていた条件にすべて当てはまる機種が登場し、検討の末購入を決定しました。すなわち、HP Elite Dragonfly初代が型落ちになったことによる投げ売りです。特にi3モデルは不人気なせいか、楽天ポイント還元を合わせると実質7万円未満で売られていました。スペックはこんな感じです。
- Core i3 8145U (Passmark3500点くらい)
- メモリ8GB
- コンバーチブル
- 1kgジャスト 304mm*198mm
- USB PD対応
- 最低でも15万くらいしそうな見た目
- ペン対応
実際Core i3 8145Uがどの程度の体感速度なのかどうしても知りたかったので、今あるPCを無理やり2コアとして認識させるなどの手段を通して検討しました。下の記事にそのときの様子と考察を記載しています。
要は結論としては「ギリ許容」ってことです。だってSurface Go 3より速いし。でも、5年後もやってけるスペックかどうかは正直わからないです。この辺は気合と怪しい軽量化ソフトとかでどうにかします。
実際触ってみた感想
プラス面
- 軽い
- 古の11.6型と同等サイズ
- デザイン可愛い
- 手触りが良い
- 指紋認証は便利
- 画面、完璧ではないけど良質
- 性能もサブ機としては十分
- 静音ファン
- ペンはあると楽しい
- バッテリ持ちはほどほどだがUSB PDは神
- バッテリの耐久性は期待できる
- モダンスタンバイは功罪あるがどっちかというと良い
マイナス面
- キーボードはまあ普通
- 法人向け機種としての機能はあまり使い道がない
- スピーカー音質は前評判ほどでもない
良い点詳細
軽いDragonflyはマグネシウムボディを採用し、公称値999gの軽量が自慢です。13インチコンバーチブルとしては、国内メーカーを除けば最軽量になります。最新版はバッテリが増量されて多少重くなりましたけどね。今までのモバイルPCが1.4kgあったもので、3割弱の軽量化になります。3割弱といっても体感はかなり異なるもので、鞄に入っている時の重量感だけでなく、タブレットとして持って使ったり膝の上で使ったりする際の疲労感も異なります。
大げさなようですが、ここまで軽いとPCの方から「俺を持ち運んでくれよ!」と呼び掛けてくるようにも錯覚します。無意識レベルで行動も変わるかもしれません。軽いPCは高価ですが、持ち主の行動すら変えてしまうくらいの価値があると思います。まあ私は安く買ったんですがね。
古の11.6型と同等サイズ
今まで使っていたDell 3148は11.6インチですが、Dragonflyと重ねてもほとんど大きさが変わりません。3148より数ミリだけ横長ですが、縦幅は数ミリ短いです。スペックを見れば分かることですが、個人的に気に入ってるサイズ感だったのでやはり嬉しいです。
デザイン可愛い
可愛くないですか? 専用色「ドラゴンフライブルー」は、影の中ではブルーグレーに見え、正面から光が当たるとウルトラマリンに見え、太陽光のような強い光の下ではスカイブルーにも見える不思議で素敵なカラーです。質感の良い金属ボディで、なだらかな曲線が取り入れられたスタイルは、EnvyともSpectreとも異なるさりげない優雅さをもたらします。ヒンジ部のシルバー加飾や、上面スピーカーのダイヤ模様は繊細な印象を与えますが、過度に装飾されている印象はありません。PCのデザイン、この程度が一番センスいいと思いますね(Spectreとか最近のAsus機とかに向かって言ってます)。ただ、HPのプレミアムラインロゴはちょっと格好よすぎる感じで好きではないです。普通の丸いロゴの方が可愛い。Dragonflyはスタイリッシュなんだけど、かっこいいよりも可愛いキャラだと思います。
手触りが良い
表面には指紋防止加工が施され、マットで滑りにくく、少しビロードを思わせる独特の触り心地です。他社ので言うとLenovoの中高価格帯モバイルPCに近い感触があります。さらに、実はマグネシウム製であることも手触りの良さに寄与していると思われます。というのもマグネシウムというのは、一般的な中上級ノートPCに使われるアルミニウムと比べて軽いだけでなく、柔らかい、熱伝導性が低い、といった特徴を持ちます。当然剛性はやや低く、放熱面でのデメリットもあるのですが、逆に冬場に触ってもあまり冷たくなく、触感もあまりコチコチではないため手触りは良くなります。
指紋認証は便利
指紋認証はメイン機で使って慣れてますが、やはり素早くて便利です。ただ最近は、指紋認証をONにしてると一定時間操作しないたびにロックされるようになったっぽい? Windows側の仕様変更らしいのですが、個人利用にしては過剰なセキュリティに感じるのは私だけでしょうか?
画面、完璧ではないけど良質
これも贅沢言うようですが、NotebookCheckによれば本機の画面の応答は結構遅く、スクロールは若干滲みます。また、私はとても暗いディスプレイが好きなのですが、本機は最も暗くしてもそれほど暗くなりません。最大輝度も高いとはいえそこそこ程度で、グレアディスプレイであることを思うと、屋外では見えにくいと感じる人もいるかも。ただフリッカの発生はないようなので、そこは上々でしょう。
発色は自然です。デフォルトだと黒が潰れ気味なので、インテル グラフィック コマンドセンターというアプリから明度を49ほどまで高め、コントラストを12くらいまで低めにすると写真編集には程よくなります(個人の感想です)。
性能もサブ機としては十分
Core i3 8145Uは2022年基準ではかなり古い型で、わずか2コア4スレッドのCPUになります。Adobe的なソフトやDAWを使うには力不足です。ゲームにも向きません。しかし、これでも2021年時点の最新のPentiumより高速です。例えばSurface Go 3の6500Yに対しては、発表年度と消費電力以外ほぼ上位互換の性能を持ちます。
Dragonflyには4コアのCore i5 8265Uを搭載したモデルもありますが、レビューによればi5だと若干放熱が追い付かなくなることもある模様。連続して高負荷がかかる場面では、低発熱なi3モデルとの差は縮まると思います。また、i3 8145Uは2.1GHz定格のCPUですが、Dragonflyでタスクマネージャを見ると2.3GHzを定格として駆動している表示があります。おそらくcTDP調整などで、ローミッドクラスのCPUから性能を最大限に引き出そうとしているのだと思い、少し得した気分です。
もちろんi3 8145Uは、2022年の高級PCに搭載できる性能では決してありません。しかし、クリエイティブワークをほとんど行わないのであれば、意外と普通に動くCPUでもあります。ブラウジングの体感速度は、6コア12スレッドを奢るCore i7 8750Hとかとも大差ありません。当然、Celeron N4020とかと比べると圧倒的に快適です。シングルスレッド性能が効いてるのでしょうね。この辺の体感性能は、CinebenchとかPassmarkよりもPCMarkの方が実態を反映していると思います。バックグラウンドのWindows Updateも、今のところ気にせず使えると思いますね。まあ……将来高負荷アプリが増えてきた折には、厳しい場面も出てくるかもしれないです。
静音ファン
ファンレスでももっと高性能なPCは存在しますが、個人的にPCはファンが回ってたほうが過熱しなさそうで安心します。先代のDell 3148のファンは小径なうえ変な所に付いており、賑やかに回る割に大して放熱出来なかったもので、その点最近のモデルは放熱方法も洗練されているなあと。
最大負荷でもファンはあまり回りません。Core i5モデルではそのせいで十分性能確保できてない謂れがありましたが、Core i3モデルでは大して心配いらないと思います。
ペンはあると楽しい

スタイラスペンの試し書きでスタイラスペンを描くタイプの人です。ちなみにカメラの試し撮りはメモリーカードを撮ります。
ロマン機能として導入したスタイラスペン。純正ペンにも傾き検知や紛失アラートなど素敵な機能が付いているようですが、ちょっと転がりそうな見た目をしていたので私はクリップのついたBamboo Inkにしました。DragonflyはBamboo Inkの動作確認機種ではありませんが、普通に動作はします。
まあ、無くても問題ない機能と言ってしまえばそれまでですが、しかしPCというとても多機能な機械への入力インターフェースがキーボードとマウスだけというのは、正直ポテンシャルの無駄だと思うんですよね。心理的な面でも、多くの手段で入力できるに越したことはないです。
……で、実際指より精密な操作はできるのですが、ポインティングデバイスとしてのペンは、ペン先の制御が案外難しい面があり、大抵の場面ではマウスやトラックパッドの方が便利です。タブレット形状にしており、どうしてもトラックパッドが使えないときには役立つかも。やはりペンは「書き込み」と「描き込み」用の道具です。でも楽しい。小学生のころノートの隅っこに棒人間を描いていた人には、スタイラスペンはおすすめです。
バッテリ持ちはほどほどだがUSB PDは神
まあ小容量バッテリモデルですし、CPU世代も古いのでそれほどバッテリは持ちません。今までのモデルよりは全然持ちますが、まあ切りつめても8~9時間くらいが限度かなあと。
ただ、このモデルの良いところは「軽量化のために小さくなったバッテリを、急速充電とUSB PDで補う」ことが出来る点にあります。急速充電機能があるので、少しでも電源にありつければ復活ですし、USB PD機能は事実上予備のバッテリを持ち歩くことを可能にします。汎用規格のすばらしさ。
地味な点ですが、本機は充電可能なUSB-Cポートが2つあるので、最悪どちらかが壊れても死にはしません。おい聞いてるかHUAWEI Matebook Eよ。
バッテリの耐久性は期待できる
バッテリの耐久性は、DragonflyがHPの個人向けPCと一線を画するところの一つです。なにしろ、HPの個人向けPCが300回の利用を前提としているのに対し、Dragonflyは1000回使う前提だと謳うのです。バッテリ交換は修理に出すとハイコスト、かといって自力で互換バッテリを買うのはハイリスクです。本当にモバイル出来るPCとは何かと考えてみると、結構こういうところが重要なのでは?
また、HPでは法人向けPC限定の機能ですが、いわゆる「いたわり充電」と呼ばれるような、バッテリを満充電しないことで耐久性を伸ばす機能がBIOSレベルで搭載されています。今時搭載しないPCのほうが少ないくらいだと思いますが、なぜかHPのSpectreとかには搭載されていないんですよね……。
モダンスタンバイは功罪あるがどっちかというと良い
Dragonflyはスタンバイ中にも通信・通話を行ったり、1秒以内に通常状態に復帰したりするという、スリープの新状態「モダンスタンバイ」に対応します。これがあると、スリープ中に勝手に動いたりするので、バッテリ持ちがやや犠牲にはなります、が、表向きの設定を見る限りこれはオフにできません。
これは一見使いにくそうですが、たとえばボイスチャット中にスリープにできますし、短時間休憩するとき即座にスリープに入れる動機が生まれることで、かえってバッテリの節約にもなり得ます。
微妙な点詳細
キーボードはまあ普通
キーボード、NotebookCheckでは絶賛されているようですが、個人的にはそこそこ良いくらいですかね……(贅沢)。打鍵音は思ったほど小さくはないです。10万程度のPCとしては普通の音量で、富士通やDynabookの方が静かだと思います。あと加工の難しいマグネシウム筐体のせいか、端の方に若干建付けの悪いキーがあるのも気になります。
悪くはないんですが、同社のEnvyシリーズと比べると正直微劣化といった体感。Enterキー右の一列は賛否分かれますが私的には付けてほしかったです。
あ、美点もあります。Dragonflyには、ビデオチャット専用キーが付いています。PrintscreenキーやInsertキーを潰した代わりなんですけどね。あとNumLockキーが付いていたりするので、ビジネス利用に特化した気配りがなされていると思います。
法人向け機種としての機能はあまり使い道がない
Dragonflyは法人向け機種なので、Windowsのエディションは当然Professionalですし、そのほかにもHP独自のセキュリティ機能が色々と搭載されています。これらは個人で使うにもちょっとした安心材料にはなりますが、仕事で使わない限り大きなメリットにはなりにくい印象です。
また、副作用のある機能もいくつかあります。Sure StartはBIOSの不正な改変を防ぎますが、その分起動速度が若干遅くなるようです。また、デフォルトでシステムドライブが暗号化されていますが、これはディスクアクセスを若干遅くするほか、起動しなくなったPCのSSDからデータだけ救出する作業にパスワードが必須になったりします(パスワードを取得する操作が必要みたいです。また、暗号化機能を切ることも一応できます。私は切ってます)。
スピーカー音質は前評判ほどでもない
Dragonflyのスピーカー音質は実機レビューでは軒並み高評価で、NotebookCheckの測定でも良い結果は出ているようなんですが、個人的にはそれでハードルを上げすぎたなというのが正直なところ。低音域の減衰の仕方が不自然で、どうやっても250Hzから下が無理した音質になっている体感があります。
私のメインノートPCであるZenBook Pro 15のほうが、スペック的には劣りますが迫力や土台感があり、音楽向きの音質をしてると思います。Dragonflyも別に決して低音質ではなく、むしろ中高域のナチュラルさ故に繊細な音源で良さが活きるスピーカーだと思います。それこそビジネス用ですかね。変に強調したところがないので品があります。
ということでDragonfly初代でした。
トンボの名を冠するPCということで、日本では縁起の良い虫で「秋津洲」の語源にもなってたりするわけですが、実際に日本市場を念頭に開発されたそうですね。どうやら日本人は軽いPCが好きらしいのです。
今後も、当機種に関する記事など時折書くと思います。よろしくね。
古の11.6型と同等サイズ
今まで使っていたDell 3148は11.6インチですが、Dragonflyと重ねてもほとんど大きさが変わりません。3148より数ミリだけ横長ですが、縦幅は数ミリ短いです。スペックを見れば分かることですが、個人的に気に入ってるサイズ感だったのでやはり嬉しいです。
デザイン可愛い
可愛くないですか? 専用色「ドラゴンフライブルー」は、影の中ではブルーグレーに見え、正面から光が当たるとウルトラマリンに見え、太陽光のような強い光の下ではスカイブルーにも見える不思議で素敵なカラーです。質感の良い金属ボディで、なだらかな曲線が取り入れられたスタイルは、EnvyともSpectreとも異なるさりげない優雅さをもたらします。ヒンジ部のシルバー加飾や、上面スピーカーのダイヤ模様は繊細な印象を与えますが、過度に装飾されている印象はありません。PCのデザイン、この程度が一番センスいいと思いますね(Spectreとか最近のAsus機とかに向かって言ってます)。ただ、HPのプレミアムラインロゴはちょっと格好よすぎる感じで好きではないです。普通の丸いロゴの方が可愛い。Dragonflyはスタイリッシュなんだけど、かっこいいよりも可愛いキャラだと思います。
手触りが良い
表面には指紋防止加工が施され、マットで滑りにくく、少しビロードを思わせる独特の触り心地です。他社ので言うとLenovoの中高価格帯モバイルPCに近い感触があります。さらに、実はマグネシウム製であることも手触りの良さに寄与していると思われます。というのもマグネシウムというのは、一般的な中上級ノートPCに使われるアルミニウムと比べて軽いだけでなく、柔らかい、熱伝導性が低い、といった特徴を持ちます。当然剛性はやや低く、放熱面でのデメリットもあるのですが、逆に冬場に触ってもあまり冷たくなく、触感もあまりコチコチではないため手触りは良くなります。
指紋認証は便利
指紋認証はメイン機で使って慣れてますが、やはり素早くて便利です。ただ最近は、指紋認証をONにしてると一定時間操作しないたびにロックされるようになったっぽい? Windows側の仕様変更らしいのですが、個人利用にしては過剰なセキュリティに感じるのは私だけでしょうか?
画面、完璧ではないけど良質
これも贅沢言うようですが、NotebookCheckによれば本機の画面の応答は結構遅く、スクロールは若干滲みます。また、私はとても暗いディスプレイが好きなのですが、本機は最も暗くしてもそれほど暗くなりません。最大輝度も高いとはいえそこそこ程度で、グレアディスプレイであることを思うと、屋外では見えにくいと感じる人もいるかも。ただフリッカの発生はないようなので、そこは上々でしょう。
発色は自然です。デフォルトだと黒が潰れ気味なので、インテル グラフィック コマンドセンターというアプリから明度を49ほどまで高め、コントラストを12くらいまで低めにすると写真編集には程よくなります(個人の感想です)。
性能もサブ機としては十分
Core i3 8145Uは2022年基準ではかなり古い型で、わずか2コア4スレッドのCPUになります。Adobe的なソフトやDAWを使うには力不足です。ゲームにも向きません。しかし、これでも2021年時点の最新のPentiumより高速です。例えばSurface Go 3の6500Yに対しては、発表年度と消費電力以外ほぼ上位互換の性能を持ちます。
Dragonflyには4コアのCore i5 8265Uを搭載したモデルもありますが、レビューによればi5だと若干放熱が追い付かなくなることもある模様。連続して高負荷がかかる場面では、低発熱なi3モデルとの差は縮まると思います。また、i3 8145Uは2.1GHz定格のCPUですが、Dragonflyでタスクマネージャを見ると2.3GHzを定格として駆動している表示があります。おそらくcTDP調整などで、ローミッドクラスのCPUから性能を最大限に引き出そうとしているのだと思い、少し得した気分です。
もちろんi3 8145Uは、2022年の高級PCに搭載できる性能では決してありません。しかし、クリエイティブワークをほとんど行わないのであれば、意外と普通に動くCPUでもあります。ブラウジングの体感速度は、6コア12スレッドを奢るCore i7 8750Hとかとも大差ありません。当然、Celeron N4020とかと比べると圧倒的に快適です。シングルスレッド性能が効いてるのでしょうね。この辺の体感性能は、CinebenchとかPassmarkよりもPCMarkの方が実態を反映していると思います。バックグラウンドのWindows Updateも、今のところ気にせず使えると思いますね。まあ……将来高負荷アプリが増えてきた折には、厳しい場面も出てくるかもしれないです。
静音ファン
ファンレスでももっと高性能なPCは存在しますが、個人的にPCはファンが回ってたほうが過熱しなさそうで安心します。先代のDell 3148のファンは小径なうえ変な所に付いており、賑やかに回る割に大して放熱出来なかったもので、その点最近のモデルは放熱方法も洗練されているなあと。
最大負荷でもファンはあまり回りません。Core i5モデルではそのせいで十分性能確保できてない謂れがありましたが、Core i3モデルでは大して心配いらないと思います。
ペンはあると楽しい

スタイラスペンの試し書きでスタイラスペンを描くタイプの人です。ちなみにカメラの試し撮りはメモリーカードを撮ります。
ロマン機能として導入したスタイラスペン。純正ペンにも傾き検知や紛失アラートなど素敵な機能が付いているようですが、ちょっと転がりそうな見た目をしていたので私はクリップのついたBamboo Inkにしました。DragonflyはBamboo Inkの動作確認機種ではありませんが、普通に動作はします。
まあ、無くても問題ない機能と言ってしまえばそれまでですが、しかしPCというとても多機能な機械への入力インターフェースがキーボードとマウスだけというのは、正直ポテンシャルの無駄だと思うんですよね。心理的な面でも、多くの手段で入力できるに越したことはないです。
……で、実際指より精密な操作はできるのですが、ポインティングデバイスとしてのペンは、ペン先の制御が案外難しい面があり、大抵の場面ではマウスやトラックパッドの方が便利です。タブレット形状にしており、どうしてもトラックパッドが使えないときには役立つかも。やはりペンは「書き込み」と「描き込み」用の道具です。でも楽しい。小学生のころノートの隅っこに棒人間を描いていた人には、スタイラスペンはおすすめです。
バッテリ持ちはほどほどだがUSB PDは神
まあ小容量バッテリモデルですし、CPU世代も古いのでそれほどバッテリは持ちません。今までのモデルよりは全然持ちますが、まあ切りつめても8~9時間くらいが限度かなあと。
ただ、このモデルの良いところは「軽量化のために小さくなったバッテリを、急速充電とUSB PDで補う」ことが出来る点にあります。急速充電機能があるので、少しでも電源にありつければ復活ですし、USB PD機能は事実上予備のバッテリを持ち歩くことを可能にします。汎用規格のすばらしさ。
地味な点ですが、本機は充電可能なUSB-Cポートが2つあるので、最悪どちらかが壊れても死にはしません。おい聞いてるかHUAWEI Matebook Eよ。
バッテリの耐久性は期待できる
バッテリの耐久性は、DragonflyがHPの個人向けPCと一線を画するところの一つです。なにしろ、HPの個人向けPCが300回の利用を前提としているのに対し、Dragonflyは1000回使う前提だと謳うのです。バッテリ交換は修理に出すとハイコスト、かといって自力で互換バッテリを買うのはハイリスクです。本当にモバイル出来るPCとは何かと考えてみると、結構こういうところが重要なのでは?
また、HPでは法人向けPC限定の機能ですが、いわゆる「いたわり充電」と呼ばれるような、バッテリを満充電しないことで耐久性を伸ばす機能がBIOSレベルで搭載されています。今時搭載しないPCのほうが少ないくらいだと思いますが、なぜかHPのSpectreとかには搭載されていないんですよね……。
モダンスタンバイは功罪あるがどっちかというと良い
Dragonflyはスタンバイ中にも通信・通話を行ったり、1秒以内に通常状態に復帰したりするという、スリープの新状態「モダンスタンバイ」に対応します。これがあると、スリープ中に勝手に動いたりするので、バッテリ持ちがやや犠牲にはなります、が、表向きの設定を見る限りこれはオフにできません。
これは一見使いにくそうですが、たとえばボイスチャット中にスリープにできますし、短時間休憩するとき即座にスリープに入れる動機が生まれることで、かえってバッテリの節約にもなり得ます。
微妙な点詳細
キーボードはまあ普通
キーボード、NotebookCheckでは絶賛されているようですが、個人的にはそこそこ良いくらいですかね……(贅沢)。打鍵音は思ったほど小さくはないです。10万程度のPCとしては普通の音量で、富士通やDynabookの方が静かだと思います。あと加工の難しいマグネシウム筐体のせいか、端の方に若干建付けの悪いキーがあるのも気になります。
悪くはないんですが、同社のEnvyシリーズと比べると正直微劣化といった体感。Enterキー右の一列は賛否分かれますが私的には付けてほしかったです。
あ、美点もあります。Dragonflyには、ビデオチャット専用キーが付いています。PrintscreenキーやInsertキーを潰した代わりなんですけどね。あとNumLockキーが付いていたりするので、ビジネス利用に特化した気配りがなされていると思います。
法人向け機種としての機能はあまり使い道がない
Dragonflyは法人向け機種なので、Windowsのエディションは当然Professionalですし、そのほかにもHP独自のセキュリティ機能が色々と搭載されています。これらは個人で使うにもちょっとした安心材料にはなりますが、仕事で使わない限り大きなメリットにはなりにくい印象です。
また、副作用のある機能もいくつかあります。Sure StartはBIOSの不正な改変を防ぎますが、その分起動速度が若干遅くなるようです。また、デフォルトでシステムドライブが暗号化されていますが、これはディスクアクセスを若干遅くするほか、起動しなくなったPCのSSDからデータだけ救出する作業にパスワードが必須になったりします(パスワードを取得する操作が必要みたいです。また、暗号化機能を切ることも一応できます。私は切ってます)。
スピーカー音質は前評判ほどでもない
Dragonflyのスピーカー音質は実機レビューでは軒並み高評価で、NotebookCheckの測定でも良い結果は出ているようなんですが、個人的にはそれでハードルを上げすぎたなというのが正直なところ。低音域の減衰の仕方が不自然で、どうやっても250Hzから下が無理した音質になっている体感があります。
私のメインノートPCであるZenBook Pro 15のほうが、スペック的には劣りますが迫力や土台感があり、音楽向きの音質をしてると思います。Dragonflyも別に決して低音質ではなく、むしろ中高域のナチュラルさ故に繊細な音源で良さが活きるスピーカーだと思います。それこそビジネス用ですかね。変に強調したところがないので品があります。
ということでDragonfly初代でした。
トンボの名を冠するPCということで、日本では縁起の良い虫で「秋津洲」の語源にもなってたりするわけですが、実際に日本市場を念頭に開発されたそうですね。どうやら日本人は軽いPCが好きらしいのです。
今後も、当機種に関する記事など時折書くと思います。よろしくね。
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